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StrikeWitches IF Chapter 2 ――――― 私の名前はオリーブ・クエイル。元リベリオン空軍爆撃部隊のウィッチで 現在は第501統合戦闘航空団『ストライクウィッチーズ』のメンバーです。 突然の異動や、魔導銃の射撃手になったりやらで以前とは格段に目まぐるしい日々です。 不安に満ちてはいましたが、今はそれもだいぶ和らぎました。 しなければいけなかったにしろ、その日に始めて出会った女性に 舌を入れられるのはなかなか強烈な体験でした。 でもそのおかげで、面識の浅い人との付き合いが苦手な私でも 早くから心許せる友達が出来ました。 ――――― ―ネウロイ初撃墜の翌日、食堂― ミーナ「それにしても困ったわね……」 エーリカ「どうしたのミーナ」 ルッキーニ「体重でも増えたの?」 ミーナ「(ピキッ) 違うわ、オリーブさんの部屋よ」 エイラ「んぇ? この基地めちゃくちゃ広いじゃないか。部屋の一つや二つくらい」 ミーナ「ウィッチ隊のフロアは規定で他職員たちと区域を別にされてあるのよ。 だから確保できる部屋数も限られていて、この基地では2人1部屋になったのよ」 シャーリー「それで、オリーブの急な異動でどうしようかと」 オリーブ「私は単身できたので別に昨日寝た医療室でも……」 坂本「兵士を常に病室で寝させるわけにも行かないだろう。それに病人が2人3人と舞い込んだら 寝場所がなくなる」 坂本「そうだ、私の部屋は一人用の広さだが、オリーブ一人が入るには問題ないぞ」 ペリーヌ「!! そっ、そそそそれは!」 宮藤「私の部屋は3人だから、4人はちょっと狭いかもね……」 ミーナ「そうね……オリーブさんが特に要望がなければ、私が決めてしまうけどいいかしら」 エーリカ「はいはーい!」 ゲルト「どうしたハルトマン? 急に大きな声出して」 エーリカ脳内【オリーブが増える⇒『なんだか狭いなぁ』⇒ゴミを片付けよう⇒ よし片付いたぞ⇒めんどくさくない!⇒招致!】 エーリカ「オリーブうちの部屋! うちの部屋にきたらお菓子あげるから!」 ペリーヌ「まったく子供ですわ……」 サーニャ「お菓子……」 オリーブ「じゃあ……せっかく呼んでもらえているのでエーリカさんの部屋に」 ミーナ「オリーブさんがそれでいいなら……あ、でもエーリカの部屋は」 ゲルト「大丈夫だミーナ。ハルトマンには責任をもって今日一日掃除をしてもらう」 エーリカ「ええええっ! 私だけで!?」 ゲルト「当然だろう。私の腕の痺れもだいぶ治ってきたがカップを握るのが精一杯だ。 それにオリーブは昨日の戦闘で見た目以上に精神を損耗しているんだ。 こき使うわけには行かないだろう」 シャーリー「ほぉー、よく見えてますなぁ」 ルッキーニ「やだわ奥さん、お熱いこと」 ゲルト「なっ、何を言っているのだリベリアン」 シャーリー「まぁこれを見てみな」 シャーリーが投げ渡したのはロマーニャのとある地元新聞。 その一面を飾っていたのが ミーナ「これは……」 エイラ「サーニャ、見ちゃダメだ」 サーニャ「えっ」 宮藤「バルクホルンさんと……」 リーネ「オリーブさんが……」 ペリーヌ「ひひっ卑猥ですわ!」 坂本「見事に真っ最中を撮られたな」 2人「(かぁぁぁ)」 ゲルト「なっなんなんだこれは! 民間人による戦闘状況の無許可撮影は禁止されてるはずだ!」 オリーブ「そうですよ! 私見られたい趣味はないですから!」 ルッキーニ「えっ」 オリーブ「えっ」 ミーナ「……しょうがないとは言え、濫りにこの写真が流通するのは良くないわね 措置のほうは厳重にと伝えておくわ」ニコニコ オリーブ「(笑ってるのに超怖い!)」 ―エーリカ・バルクホルンの部屋― オリーブ「へぇ……」 ゲルト「くっ……本当はこんな見苦しいところ、見せる前に片付けさせたかったんだが」 オリーブ「いや、あんまり人を笑えないなって思っただけで……。 さすがにここまで行きませんが」 エーリカ「めんどくさいもん」 オリーブ「わかる」 ゲルト「お前ら……」 エーリカ「へぇ、結構掃除の手際は良いね」 オリーブ「これでも掃除は好きなんですよ。綺麗にしたままにする事が出来ないんですけど」 エーリカ「にゃははは! 私よりちょっとマシなだけじゃん!」 オリーブ「ほんとですよもう」 ゲルト「本当にお前らは……」 ―なんとか片付け完了― ゲルト「さて、ベッドも運び込んだしジークフリート線も書き変えたし、大方完了だな」 エーリカ「なんかモノがなさすぎて落ち着かない」 オリーブ「エーリカさんお菓子は」 エーリカ「ないよ」 オリーブ「えっ」 その後、オリーブたちは日の傾いた頃に自主訓練をさせられ 汗だくになったあとみなの風呂に合流するのであった。 エイラ「おっ、リーネまたまた大きくなったナ」 宮藤「おおゥ……!」 サーニャ「芳佳ちゃん……」 リーネ「やーめーてー!」 エーリカ「やっほーやってるねぇ」 エイラ「やっぱり悲しいまでに似合うつるぺたダナ」 エーリカ「なにをぉぉ!! あるよほらよく見てよ!」 宮藤「オウフ」 ゲルト「風呂でも落ち着かないとはな……毎日こんなのだが大丈夫かオリーブ」 オリーブ「賑わしいのはノイエの頃と変わりませんから、むしろこっちのほうが安心します」 宮藤「オリーブさんの……さすがリベリオンの血」 リーネ「(でも私には勝てないね)」 ルッキーニ「ぶしゃー!!」 オリーブ「うわぁっルッキーニさんいきなり湯の中からぅあうわっ!!」 ―午後10時 ゲルト・ハルト・オリーブの部屋― オリーブ「はぁ……触られすぎてまだ赤い」 エーリカ「クカー」 ゲルト「オリーブも早く寝たほうが良いぞ。最近のネウロイは出現規則が不規則だ。 確率上低いと言っても明日現れるかもしれない。そうでなくとも訓練だ」 オリーブ「はい……。その、一つ聞いておきたいんですけど」 ゲルト「なんだ?」 オリーブ「本当に、アレでよかったんでしょうか……」 ゲルト「魔導銃のことか?」 オリーブ「はい」 ゲルト「私は言ったとおりさ。ネウロイを撃滅する有用な手段が使えるなら それに協力するのも惜しまないと言っただろう。 ……これまで何人と人が死んでいくのを見たんだ。この戦争を終わらせられるなら…… ふぅ、寝付けに悪い話を出してしまったな。とにかく気にするな。おやすみ」 オリーブ「おやすみなさい……」 オリーブ『でもなぜか、嫌な予感がする……』 ―翌朝、午前9時― ウゥゥゥゥー ミーナ「どうしたの!?」 管制職員「レーダー圏外からこちらにまっすぐ急速に接近する飛行体を確認しました!」 ミーナ「それネウロイなの?」 管制職員「いえ確認は取れていませんが、ウィッチの単機飛行と推測しても これほどの速度を出せる人間は限られています」 ミーナ「どういうことなの……シャーリーはまだ基地内にいるし 戦闘機としてもこの速さは考えにくいわ。とにかくこちらにまっすぐ向かっているようね。 みんな迎撃態勢で出撃!」 ―基地上空― 宮藤「バルクホルンさん、腕はもう治りました?」 ゲルト「ああ、おかげですっかり調子が戻った。これで思い切り戦闘も訓練も出来る」 坂本「おかしいな……ネウロイの反応などないぞ」 サーニャ「私も……ふぁぁ、ネウロイは……あっ」 エイラ「どうした? なにか見えるかサーニャ」 サーニャ「ジェット……」 ミーナ「…………、確かに聞こえるわ。この独特の轟音、どこかで……」 ?「――――ぃぃッ!!」 宮藤「人の声だ」 ペリーヌ「こっちに来ますわ!」 シャーリー「みんな構えろ!!」 ?「大尉―――――ッッ!!!」 ゲルト「あれは……」 全員が銃を下ろし、接近する飛行隊が通過するのを冷静に見切ると 飛んできたモノは目先数十メートル先で止まり、こちらへと振り返った。 ヘルマ「大尉! これはどういうことでありますか!!」 ゲルト「ヘルマじゃないか! その写真は……ぶッッ!」 エイラ「例の写真ダナ」 ヘルマ「あれ……なぜ皆さんそんな完全武装でお出迎えでありますか……?」 坂本「聞きたいのはこっちだ大ばか者」 ―作戦室― ミーナ「それで、どういう経緯でこちらに?」 ヘルマ「はい。私ヘルマ・レンナルツはカールスラント本土南方にて ジェットストライカーの実地テストを連日行っておりましたが 先日こちらで使用された"魔導銃"の運用と管理の軍務報告を 司令部からふんだくっ……賜ってこちらに参りました」 坂本「(今言いかけたな)」 ペリーヌ「(ふんだくってって……)」 ゲルト「まぁしかし、本土の司令部は魔導銃に興味津々のようだな」 ミーナ「画期的な兵器の運用は、単純に興味を示す人が居るだけじゃなく その危険性と過度の攻撃力による対国関係の緊張すら生むから、単純に興味だけではなさそうね」 エーリカ「それにしたって何でヘルマなんだろ……」 ヘルマ「なぜとはなんでありますか! ハルトマン中尉!今回もあなたの生活態度 しっかりと見させていただきますからね!」(キミ空参照) エーリカ「(ニヨニヨ)ふっふーん。上等だよ。今から部屋見に来る?」 ヘルマ「くっ……どこから沸いてくる自信でありますか……」 ヘルマ「それはそうと、魔導銃の射撃手はどこにいるでありますか」 オリーブ「あの……」スー… ヘルマ「大尉に近い鶉っぽい茶髪と真っ黒のスパッツ…… 間違いない、この写真の大尉の相手でありますか!」 オリーブ「それは、そうなんですけど、でもその時は」 ヘルマ「ぐぬぬぬぬ……」 オリーブ「ひぃぃっ!!」 ゲルト「こらヘルマ、あんまりオリーブをいじめるな」 ヘルマ「くぅ……仕方ありません。今回はハルトマン中尉以上に、しっかりしぃぃっかり チェックさせてもらいますからね! 良いですかオリーブ 軍 曹 。 私の名前はヘルマ・レンナルツ 曹 長 ですから、しっかり覚えるであります」 ―基地内回廊― オリーブ「なんだかもっとややこしい事になったなぁ……」 ゲルト「ヘルマは14歳だが、ジェットストライカーの開発実験に協力したり 戦闘実績もカールスラント空軍の上位に位置する優秀な将来のエースなんだ。 その、邪気にしないでというか、あまり悪く思わないでくれ。あれが性分なんだ」 オリーブ「親しいんですね、バルクホルンさんは」 ゲルト「出身は同じだし、性分も割りと似ているからな。会う機会も時間もあまりないが あいつが作戦に同行してくれるならさらに安定した戦果を上げられる。 オリーブを不用意に危険な身にさらすことも少なくなる」 オリーブ「……ごめんなさい、あんまり私が暗いから、もしかして励ましてくれてました? 大丈夫ですよ! 私黙ってると怖いって言われたことはありますが ここ数年キレて怒ったことなんか全然ないですから!」 ゲルト「ははっ、そりゃ本当に怒った時がもっと怖くなったな」 オリーブ「んもー! バルクホルンさんのいじわる!!」 ヘルマ「(中尉、あれは一体なんなんでありますか)」 エーリカ「(しつこいなぁヘルマ。そんなにトゥルーデ取られたのがくやしいの?)」 ヘルマ「(違うデあります!)」 エーリカ「(ヒソヒソ声で言葉裏返るとか慌て過ぎだって)」 ヘルマ「(そういう中尉はあの二人に何も思わないでありますか?)」 エーリカ「(んー……私は特に、仲良いのをどうかと思う趣味はないし 結構私に似てるところもあるからむしろ好感かもね)」 ヘルマ「(中尉に似てる……ますます目を離せなくなってしまったデ在ります!)」 エーリカ「(どーゆー意味よ……ま、聞くまでもないか……)」 この日の日中は訓練に終わり、夜は自由行動。それぞれが静かな時間を過ごし つかの間の休息を味わっている時だった。 ヘルマ「私は当然カールスラント部屋であります」 ゲルト「すまないが、ちょっと今はこの状態でな……」 ヘルマ「ふむ、確かに中尉のスペースは片付いている。そして3つのベッド……やはり」 オリーブ「あ……どうも」 ヘルマ「オリーブ軍曹! あなたはリベリオン空軍所属じゃなかったで有りますか?」 エーリカ「別に所属軍で振られてるわけじゃないから良いじゃん。 そうなるとミーナもここにいないと変だし、シャーリーとルッキーニ部屋も北国2人部屋も変だよ」 ゲルト「まぁまぁ。別に良いだろう。不自由と思うかもしれないが私のスペースを使えば良い。 しかし問題なのは、この時間からベッドを運びこもうとなると面倒な所だな」 ヘルマ「そっ、それでありましたらその、大尉と……」 ウゥゥゥゥー ゲルト「んなっ! こんな時になんだ!」 エーリカ「んもーバカネウロイ! 人の睡眠じゃますんな!」 ミーナ(アナウンス)『動ける人はすぐ集まって! サーニャさんが撃墜されたわ!』 シャーリー「くそっ! 哨戒中のサーニャを撃墜するなんてどんなネウロイだ!」 ルッキーニ「とにかく急がないと!!」 ゲルト「そうだな……今はすぐにでもサーニャを救出しなければ」 ―上空― ミーナ「敵ネウロイはここより北へ250キロ。アドリア海上に出現した球体型よ。 先にエイラさん、リーネさん、宮藤さんが出撃して全力でサーニャさんの救出に向かってるわ」 シャーリー「それにしてもおかしな話だ。サーニャは眠気もない正気バンバンで哨戒していたんだろ? それが撃墜だなんて……」 ミーナ「サーニャさんからネウロイ発見の通信が入って、動きがないから距離を持って しばらく見守ると通信の後、おそらくビームでストライカーの片方をやられて山中へ落ちたみたいよ」 ゲルト「あまり良い予感ではないが、今までのネウロイのビームは、もしかしたら 威力や殲滅力を高めるために、私達が見切れる精度と速度に落ちていたのかもしれない。 スナイピングするようにビームを放てるとしたら、明確に私達を撃墜するに常套だ」 ミーナ「とすると、下手に近づけないわね。『エイラさん、サーニャさんは見つかりました?』」 エイラ『イヤ……まだ……くそっ! どこだー! サーニャー!!』 坂本『気をつけろお前達! もしかしたらお前達もネウロイに狙撃されるかもしれない。 なるべく低空を飛ぶんだ。先頭はエイラ。もし狙撃ビームを察知したらすぐに回避、 宮藤たちはエイラの動きについて避けろ!』 エーリカ「おっりーぶっ、出番じゃないの?」 ミーナ「そうね。ここで頼りになるのはあなただわ。撃ち抜けなくてもネウロイの観察ができたら 出来るだけ情報をちょうだい」 ヘルマ「(勢いでついてきてしまったであります) 報告のために景気の良い一発をお願いするであります」 オリーブ「わかりました。よっと……見つけました。真ん丸いです……それで、1箇所だけ 六角形の装甲が赤いです。その部分が装甲の周りをキョロキョロ動いて……わっ!!」 ゲルト「どうした!」 エーリカ「たぶん狙撃だよ! みんなシールド!!」 赤い閃光はミーナのシールド左上にぶつかると、激しい衝撃を起こしながら空中に飛散した。 エーリカ「やっぱりスナイピングタイプだよ」 ゲルト「ここのところ厄介なタチのネウロイばかりだな。この狙撃、まるでオリーブの魔導銃を 真似したかのような行動だ」 ミーナ「オリーブさん、今度こそ落ち着いて照準を合わせて。 トゥルーデ、後ろに付いて射撃準備を」 オリーブ「よし……敵は動かない。よく狙って……狙って……」 ミーナ「……! また来るわ!」 オリーブ「行きます」 ゲルト「一旦やめ! シールド展開!」 この慌てた拍子、一瞬バルクホルンがオリーブから身を離した瞬間だった。 青い炎が夜空で鮮やかに炸裂する。流星のようなラインははるか上空へと突き抜けていく。 オリーブ「…………」 エーリカ「おおいオリーブぅ!!」 ゲルト「くそっ! 魔力がパッシブになってなかった! エーリカは銃をたのむ!」 エイラ『ミーナ隊長! サーニャが見つかった! 気絶してるけどミヤフジの処置で 目立った傷はなくなったから一旦大丈夫だけれドモ……』 ミーナ『全隊員へ、サーニャさんとオリーブさんの保護を最優先。基地に全速力で帰還します。 後方には常に注意を怠らないで!』 ―空軍基地医療室― エイラ「サーニャ、サーニャ! 私の声が聞こえるカ!」 サーニャ「エイ……ラ……」 エイラ「うっ……よ、よかった……目が覚めて……」 ゲルト「先生……オリーブの具合は……」 軍医(女)「正直かなり危険だわ……魔導銃のことに付いてはウルスラさんが概要書を 置いていっただけなのでまだあまり理解は出来てませんが こんなに重度の魔力過飽和は見たことがありません。様子を見守ることしか……」 ゲルト「そんな……――くっ!」 シャーリー「おいちょっと待て」 医療室を飛び出そうとするバルクホルンの襟首を振り向きざまに掴み止めるシャーリー。 ゲルト「放せリベリアン! このっ!」 シャーリー「絶対放さない。お前今から再出撃するつもりだろ」 シャーリー「オリーブを、魔導銃の危険から逃すための役割を果たせなかった そのやりきれない気持ちは解るけど、お前一人撃ち落されに行ってどうするんだ!!」 ゲルト「…………」 ヘルマ「大尉……」 ゲルト「……放してくれ。心配するな」 トゲが落ちたような声色に、シャーリーは腕から自然と力が抜ける。 目に見えて肩を落としたバルクホルンが独り、ゆっくりと医療室の扉を開け廊下に出た。 ゲルト「……まただ。また、私は……守りたい人を、暗い眠りにつかせてしまった……」 音もなく伝う涙が、一刻一刻と止まらぬ様に落ちていく。 たった一瞬のことだった。少し、あの小さな背中から手が離れた瞬間―― 翌朝、ロマーニャ艦隊の潜水艦による斥候作戦が行われた。 アドリア海上に浮かぶ球体ネウロイは、海中の潜水艦には気付けないようであった。 斥候は日が沈みきるまで行われ。艦砲射撃も行われ戦闘データが回収された。 ―再び夜、深夜0時 ロマーニャ艦隊潜水艦内― ミーナ「作戦室でも説明したけれども、もう一度確認のため繰り返すわ。 敵ネウロイは、不動型拠点占拠ネウロイ。攻撃性質は超広範囲照準による狙撃よ。 ただその狙撃も、夜になると精度が鈍るとの報告があるわ。おそらく、サーニャさんが ストライカーの損傷だけで助かったのもその可能性が高い。なので今回は 真夜中の現時刻より潜水艦から急発進し電撃戦を仕掛けます。 相手の照準は一つで、高速移動物体はなかなか捉えられない事が艦砲射撃による斥候で判った事よ。 ――それでも、少しでも余計な距離をとったり、空中で機動を止めたら撃たれると思って良いわ。 みんな準備は良いわね」 ウィッチーズ「はいっ!!」 ミーナ「目標海上に到着……行くわよ!」 ―基地、医療室内― ヘルマ「みんな行ってしまったであります」 オリーブ「……っは」 ヘルマ「目が覚めたでありますか」 オリーブ「ヘル……マさん……?」 ヘルマ「ヘルマ曹長でありますよオリーブ軍曹。……まぁそれはいいです。 体は大丈夫ですか?」 オリーブ「うん……ちょっと目の前がクラクラするけど、他は全然」 ヘルマ「嘘をついてはいけないのでありますオリーブ軍曹」 オリーブ「えっ……」 ヘルマ「私はジェットストライカーの実験パイロットなのですよ? 試作やら開発中やらの実情や、それを被験するパイロットの事にも精通してるで有ります」 オリーブ「そう……なんだ」 ヘルマ「オリーブさん、手が震えるのはもう少しだけの辛抱です。 背中に黄色い斑点が出ても安心してください。これも数日で自然と消えます。 ひざに力が入らないときは、例え廊下でも座って。吐き気を催したら眠たくなくても寝る」 オリーブ「どうしてそこまで、知ってるんですか……?」 ヘルマ「魔力の過飽和は魔学兵器開発において重要なチェックプロセスであります。 そのためにわざと体の魔力を過飽和にする実験もあるんです」 オリーブ「大変、みたいですね」 ヘルマ「お互い様であります。 ? サーニャさん、起きていましたか?」 サーニャ「みんな……戦ってる」 ヘルマ「そうだ……潜水艦がインカム通信を受信しているならこっちの通信機まで戦況を……!」 ヘルマは医療室を飛び出し、作戦室にある通信機器に呼びかける。 ヘルマ『こちらロマーニャ空軍基地駐留のヘルマ曹長であります。インカム通信を受信していましたら こちらのほうにも記録の転送をお願いするで有ります!』 艦内通信員『了解! こちらの方より転送いたしますが直接返信は打てません。 ウィッチ隊に指示がある場合は一度こちらに連絡を』 ヘルマ『分かってます! 早くインカム通信を!』 ――しばらくの雑音の後、よく聞き覚えのある声が聞こえる。 ゲルト『くっそぉおおおおお!!』 エーリカ『なんなのー! こいつも前のネウロイみたいに硬い!』 ルッキーニ『装甲ライフルも利かないよー……』 シャーリー『これだけ目に見えて強度が高いと、ルッキーニをぶん投げるわけにも行かない……』 宮藤『ライフルの弾がなくなっちゃう!!』 エイラ『くっそおおお! よくもサーニャをおぉぉおお!!!』 ヘルマ「やっぱりみんな戦ってる……」 ゲルト『でも……でも勝たなきゃいけないんだ!』 ヘルマ「大尉……!」 ゲルト『オリーブには頼れないんだ! 私の力で……あいつを取り返す!!』 ヘルマ「…………」 ―医療室― ヘルマ「オリーブ軍曹。手の震えと意識はどうでありますか」 オリーブ「意識はだいぶ戻ってきました。でも手の震えは完全に治まったとは……」 ヘルマ「ではちょっと、そのままの体勢でいてください」 オリーブ「へっ……」 ヘルマは小さな体を乗り出して、オリーブの肩に絡まるようにして唇と唇を重ねた。 ヘルマ「んっ……ふぅ……んちゅ」 オリーブ「ふぅ……っん……」 ヘルマ「……これで契約完了です」 オリーブ「も、もしかして」 ヘルマ「私が魔力共有の契約者になったというだけであります。 魔導銃がまだ撃てるなら、今戦っているみんなを助けられるのはあなただけです」 オリーブ「……もちろんじゃないですか。行きましょう!」 サーニャ「あの……私も。方向見当と、照準修正には協力できると思います」 ヘルマ「わかりました。では私はサーニャさんを抱えて飛びます。オリーブさんは 基地上空からネウロイを狙撃できるように準備してください」 ――私は、みんなにオリーブが復活したことを知らせないと ―基地より、アドリア海方面へ数キロだけ近づいた上空― ヘルマ「オリーブ軍曹、敵が見えるでありますか?」 サーニャ「ネウロイは健在です……そしてみんなも」 オリーブ「まだ戦ってる。超至近距離に迫ってネウロイを翻弄してるけど また装甲の強いタイプのネウロイみたい」 ヘルマ「じゃあみなさんを助けるために、早く撃たないと!」 サーニャ「待ってください。このままネウロイを狙い撃つのは簡単かもしれませんが もし外したらこちらを狙撃することも考えて……私は今ストライカーつけてないから シールドが展開できない、ヘルマさんもオリーブさんも、たぶん射撃直後は反応できない」 オリーブ「一撃必殺ってことね……。 ? これはコア検出モード……」 魔道銃のコンソールに手を触れると、スコープの投影像が拡大から目に悪いネオン色のラインに変わる。 オリーブ「うわっ! ちょっと視にくくなったけど……これなら確実にコアを照準に狙える」 ヘルマ「準備は万端でありますよオリーブ軍曹」 オリーブ「みんな……もうすこし、もう少し離れて……今だッ!!」 青い光と機械的ではない轟音が再び夜空に閃光を撃つ。 一直線の先には、白い噴煙を上げて散り行くネウロイが肉眼で望めた。 ヘルマ「やりました! あの爆発なら確実に墜ちてます!」 オリーブ「やった……あれっ、まだ検出モードがON状態……まだコアが残ってる!」 コア検出スコープに投影されたのはただ赤いネオン色に光るネウロイの心臓。 動きは分からないものの、次の瞬間寒気と共に、無意識に照準が合わせられた気がした。 ゲルト「させるかぁぁぁあああッ!!!」 そして、オリーブが瞬きした次にはスコープは真っ暗になっていた。 現場では白い破片となって飛散するネウロイの亡骸が。そして、ようやく極限緊張を解いた ウィッチたちの安堵の表情があった。 ―午前4時、空軍基地― ミーナ「アレだけの緊張と格闘だったからかしら。みんな戻るなり寝ちゃったわね」 坂本「私も……あまり酷使できない量の魔法力を使い果たした……正直立っているのもツライ」 ミーナ「美緒ったら、ネウロイを撃滅した後、潜水艦に乗って帰る時も一番に寝ていたわね」 坂本「まるで遠足に疲れた子供に言ってるみたいだな。……まったくとんだ遠足だったな」 ミーナ「そうね。これから、今までのようにその日のうちに片付けられるネウロイではなく もっと強力な敵が現れていくかもしれない。でもそんな日々も長くは続けられないわ」 坂本「また何か作戦案が上層部から来てるのか?」 ミーナ「ええ……でも、本当にやるかはわからないし、あまり詳しい説明もされなかったわ。 今は、出来ることを私達の範囲でやるだけよ」 坂本「そうか。では私も休むとしよう。おやすみミーナ」 ミーナ「ええ、おやすみなさい」 ―バルクホルン・ハルトマン・オリーブの部屋のはず― オリーブ「狭いですヘルマさん……なにも私のベッドに入らなくても」 ヘルマ「大尉のベッドは畏れ多いであります……エーリカさんの所は朝起きたら何されるかわかりません」 オリーブ「そんな……うっ、そこ触っ」 ヘルマ「上官を床に寝させるつも……りで……あります……か……」 オリーブ「あ……寝ちゃった」 ヘルマ「(すー……)」 オリーブ「……私がお礼、言わないといけないのにね……」 ふと目を窓の外に遣れば、もう空にはだんだんと明かりが掛かり始めていた。 ―その日の午前10時― 宮藤「朝ごはん出来ました……よー……」 エイラ「やッパリみんな眠てーみたいダナ」 サーニャ「(コクリコクリ)」 エーリカ「もう絶対真夜中の作戦はヤだな……そうだ。 ひとつだけ、わっかんない事があるんだけど」 リーネ「どうしたんですかエーリカさん」 エーリカ「いや、オリーブの魔導銃を撃つのに魔力共有のパートナーが必要なんでしょ? でもトゥルーデはネウロイが浮いてる場所に居たのになんで撃てたかなぁって」 「!」 オリーブ・ヘルマ「(ギクッ)」 エーリカ「……まー、どうでもいっか」 ――――― 魔導銃に関しての情報はようやく軍規格で整理され、正しい情報として世界に知られるようになった。 強力なネウロイを2度も撃墜したおかげで、オリーブの働き元であるノイエカールスラント以外からも 顔を知っている人から知らない人までたくさんの手紙が届いていた。 ただ手紙は、オリーブの活躍を称えるばかりのものではなかった。 次⇒StrikeWitches IF Chapter3
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最上の空陸両用 12 俺「ストライクウィッチーズかもな」避難所 577-616 ID h2PZrhkc 全体の表紙はこちら 576 自分:集中読書週間開催中!詳しくはWikiトップページにて![sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 12 20 ID h2PZrhkc [2/37] 重ねて、遅れてしまってすいません それでは、開始させてもらいます 最上さん@十二回 とりあえず >ミーナ「<俺>少尉、あなたには、連合軍司令部より特別任務が下命されます」 というようなことがあった事だけ思い出していただければ大丈夫です 今回はシーンの8割がたを俺一人で占有する超俺回となっております。 「男臭いのは現実だけで間に合ってます!」という方はこちらに 「最上さんの書くかゎいいウィッチたんがみたいお!」という方はこのへんに避難されることをオススメします 577 自分:最上の空陸両用 あらすじパート、のはず[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 14 43 ID h2PZrhkc [3/37] 副長「<俺>くんが特別任務のために基地を発ちました」 艦長「そうか…まあ、今回の作戦は彼にはおあつらえ向きの任務かもしれん。 ところで、すっかり頓珍漢なおっさんコンビという風評がついてしまった我々ではあるが、 たまには真面目に仕事の話をしてるところを読者のみんなにお見せしようじゃないか?」 副長「…はっ。 最上の修理状況ですが、先日やってきた増援艦隊の補給艦より補充部品の第一便を受領しました。 すでに順次取り付け作業を行っているところで、こちらは検収含めて今週中の目処です。 第二便は現在ブリタニアの海軍軍監支部で手配中ですが、こちらは『早期の手配は難しい』、という回答です」 艦長「そんなバカな話はあるまい、第二便のブツは扶桑艦船の機関部ではほぼ共通で使われてるユニットだろうに。 となると…やれやれ、またぞろ頭の硬い連中が横槍を入れてきたか。 だが、こんな事で我々を苛めつけられると思ったら大間違いだ、そうだな?」 副長「ええ、”花屋さん”が教えてくれた話では”廃棄物資”の中に流用できそうな部品があるという事なので なんとか手を回して手に入れる予定です。 入手・検品の後必要なら修理して、あとはもろもろ無事に終われば、ほぼ戦闘艦としての性能を回復できるかと」 艦長「よろしい、しっかり掴まえておいてくれ。 …だが、輸送については、さすがに”廃棄物資”だけをここに運んでくるというのでは誤魔化しがきかんだろう。 いっその事、何か別の物資も要求してしまって、そっちの物資に紛れ込ませようか」 副長「了解しました。 そうですね…それでは、食糧砲弾もろもろの他に、<俺>くんの陸戦武装の補充を要求しましょう。 ちょうどこの前の作戦でだいぶ損失しましたし、今回の作戦でも消耗する可能性がありますから」 艦長「うむ、頼む。 ああそうだ、<俺>くんの装備補充なら、ついでに…」 578 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 16 14 ID h2PZrhkc [4/37] 特別任務一日目 1200時 Y島沖合 高度5000 ……… …… … 宮藤「あれがY島ですか?」 バルクホルン「そのようだな…さて、<俺>少尉、準備はいいか?」 俺「問題ありません、バルクホルンさん。パージ準備してください」 バルクホルン「了解した…とは言っても、繋いだ手をタイミングを合わせて離すだけだがな」 坂本「<俺>、くれぐれも無理はするなよ。何かあったらすぐに連絡しろ」 俺「ありがとうございます、坂本少佐。 まあ、きっと大丈夫ですから、安心して任せてください」 宮藤「<俺>さん、身体に気をつけて、頑張ってくださいね!」 バルクホルン「…そろそろ予定の位置だ、<俺>少尉。 パージ、カウントダウンを開始する。10、9、8、7、6、5、4…」 「「3」」 「「2」」 「「1」」 バルクホルン「ゼロ!」ぱっ 俺「…行ってきます!」ぱっ 俺「パージ成功、滑空から着陸態勢に移行…作戦開始」…ひゅー /´. .ヽ、 / . . ./´ ,.=、_r、 ヘ. / . / . / . // リ ! ', ,' . / // . // l! ! ', l . / / / // 〃 l ', l ! l / / ;/7ー/―-、 / ! . i l l ! l/ / //∠_ ノ -ート! .l !. ', ! /j 7 / l!T ハ l`` r≠-ト! ハ!l l l ( (l / 弋_ソ lじソ /l / l l ', ヽj/ ゞ' /j/. l V `ー、 , / 任務開始よ。 ! V . ト、r-、 、_ / ! .V L_.ヘ ヽ イ l i; .V` ヘ V _ イ .! | .! 》、 ', /ハ ∀.γ7 L_ | ;/.O 、 Vァ'ヽ、 V / ├―'^ヽ x≦´ / ヽr' -、 l. {ヽ .! i ! l r'`=- < / -、 ! l ト、ヽl V .! l `ヽ l r、 ! L_|. V ヽ i l l i ヘ `ー' / ヽ、! 579 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 19 18 ID h2PZrhkc [5/37] 時間は遡って作戦前日、ブリーフィングルーム(第11回の終わりの場面から) ……… …… … ミーナ「連合軍司令部より<俺>少尉へ、下命された特別任務の概要を伝えます。 連合軍がかねてより開発していた新型の索敵施設を敷設する事になり、 <俺>少尉には、当該施設の施工完了までの護衛任務が下りました」 坂本「明日14時に工作部隊が目的地であるY島に上陸する。 <俺>少尉は先行してY島に上陸し安全を確保、爾後は作業完了まで施設及び工作部隊を護衛。 なお、本作戦の護衛には連合軍より歩兵1個中隊も参加するので、協調して任務にあたること。 施工期間、つまり作戦期間は約一週間となる…」 俺(ええっと、要は箱モノ作ってる間の警備やれって事か…?) ルッキーニ「えー!おっちゃんそんなに長い間いなくなっちゃうの、はんたーい!」 シャーリー「ルッキーニに同調するわけじゃないが、ちょっと待ってくれ。 索敵施設とやらを建てるのはお上さんの勝手だけど、その護衛任務がこっちに回されるっておかしいだろ」 ミーナ「本来ならば、この工作部隊には連合軍から護衛のウィッチ隊が派遣されるはずだったのだけど そのウィッチ隊は、先日の増援艦隊に搭乗していて、ネウロイ襲撃時にストライカーを全損してしまったのよ」 エーリカ「あー、あの出撃するヒマもなく空母を撃ちぬかれて出撃できなくなったアレかあ」 ミーナ「再配備には、結構な時間と費用がかかるという事でね。 それに、司令部としては以前の妖樹のようなネウロイ側の工作活動を恐れているの。 全体の戦力が目減りした分、索敵施設だけでも早急に手配しなければという意識が強いわ」 坂本「その意見じたいは正論であるだけに、こちらの反論も最終的には通らなくてな…」 580 名前:集中読書週間開催中!詳しくはWikiトップページにて![sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 20 05 ID AxC.oF1M [2/18] しえんしえん 581 自分:最上の空陸両用 ああしまった、警告するの忘れてましたが(続く)[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 20 58 ID h2PZrhkc [6/37] バルクホルン「納得できない部分もあるが、ともかく501から護衛を出す必要があるのは理解した。 だが、なぜ<俺>一人だけに命令が下っているんだ? そもそも、現地で護衛せずともスクランブル体制を整える等の代替案じゃダメなのか?」 坂本「Y島は地図上、この位置にある…(ピシッ)ここだ。 通常の哨戒ルートからは外れているし、基地からスクランブルをかけても数十分かかる。 ネウロイに襲われた場合歩兵中隊のみでは5分も持たない、だから現地で護衛するウィッチが必要なんだ」 ミーナ「<俺>さんに今回の任務をお願いする理由は大きく二つ。 まず、Y島は森林地が多くてストライカーの離着陸が可能な場所が限定されていること。 人の手が入っていない自然島で滑走路がないので、航空ウィッチの運用は難しいのよ」 坂本「それに、今回の任務は地上の兵員の護衛が主任務になる。 戦闘力はもとより、塹壕や遮蔽、退避誘導等々の地対空戦闘のノウハウが必要だ。 うちの隊員で地上戦が最も得意なのは、言うまでもなく、<俺>だからな…」 バルクホルン「確かに、筋は通っているが…しかしだな」 ミーナ「…なんだかんだと理屈を付けてはいるけれど、<俺>さんの指名は オペレーションサラマンドラでの妖樹撃破の功績が高く評価されたためなのよ。 その結果としてこんな任務が下る、というのは皮肉としかいいようがないけれど…」 坂本「…いや、だが、任務は任務だ。 どうだ<俺>、頼めるか?」 俺「…了解、<俺>少尉、特別任務を受領しました! 完遂に向けて微力を尽くします」 ミーナ「そう…では、よろしくお願いします。 大変な任務だとは思うけれど、くれぐれも無茶はしないで…」 582 自分:最上の空陸両用 今回はひたすら俺が働くだけの男臭い回です[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 23 22 ID h2PZrhkc [7/37] 時間戻って 特別任務一日目 1205時 Y島沖合 降下中 ……… …… … 俺「そんなこんなで任務を受領して、その後が大変だったな。 準備を一日でしなきゃならなかった、っていうのもあるけど、なにより…」ひゅー… △▽△▽△▽△ 宮藤「<俺>さん、お弁当作るから、明日持っていってくださいね。 日持ちのいいようにしておきますから、多分明後日くらいまでなら分けて食べられると思います」 リーネ「無人島じゃ甘いものを摂取するのは難しいと思うので、お砂糖多めに使ったお菓子を用意しておきますね」 ペリーヌ「はい、どうぞ…なにって、ハーブの詰め合わせですわ、見ればわかりますでしょ。 これはすり潰して切り傷に塗って、こっちは発熱時に煎じて飲む…え、何がなにやらわからないですって? しかたありませんわね、明日お渡しする時までに袋に用途と効能を書いておきますわ」 シャーリー「ルッキーニとアフリカ回っていたときに使っていた、汚れた水をきれいにするためのろ過器だよ。 これがありゃ飲み水の確保、ちょっとはラクになるだろ?」 バルクホルン「持って行け、目覚まし時計だ…む、なぜみんな笑う? 必要だろう!」 ▽△▽△▽△▽ 俺「…あははは、みんなしてアレコレやるもんだから、ずいぶんしっちゃかめっちゃかになっちゃったからな。 おかげでカバンがでかくなり過ぎて、行きはバルクホルンさんに牽引してもらう羽目になっちゃったし… ま、いいか。気を遣ってもらうのはありがたいからな…よし、そろそろだ、着陸…とぉ!」ずざざざっ! 俺「着陸成功…さてと、工作部隊の連中が来る前に島の調査やっちまわないとな」 583 名前:集中読書週間開催中!詳しくはWikiトップページにて![sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 25 34 ID KcnoSk5k [1/5] そういうの大好き 支援 異邦人モノの作品だと、慣れてきた頃の一時的な離脱は割とありがちなプロットですよね。 そういう意味では俺スレ作品としてはともかく、読み物としては割と王道を狙ってる事になる、のカナ? 584 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 26 08 ID h2PZrhkc [8/37] 特別任務一日目 1420時 第501統合戦闘航空団基地 執務室 ……… …… … ミーナ「今頃、<俺>さんと工作部隊が合流したころかしら…。 それにしても、たった一人で護衛任務だなんて…<俺>さんには、本当に済まないことになったわね。 せめて事前に発着施設さえ用意してくれれば、もっと充分な体制を敷けるのに…」 坂本「…なに、あいつは出来る男だ。心配はいらないさ。 あれで自分の能力に自信が持てるようになればもっと高く飛べると思うんだがな」 ミーナ「もう、そういう事を言っているんじゃないわよ。 …だいたい、美緒こそ彼を今回の任務にあてるのは反対していたじゃない」 坂本「…あいつは、いずれこの部隊を出ていかなきゃならないからだ。 だからこそ、ここにいる間はそばにいて面倒を見てやりたいと思っていたんだが、な…」 ミーナ「もう、美緒ったら。そんな事言ってることが<俺>さんに知られたら、<俺>さん困っちゃうわよ。 あの人、普段そういう態度を見せないから私たちも気にしていないけど、本当はずっと歳上の男性なのよ?」 坂本「うーん…だが、あいつはそういう所には頓着しない性格なんじゃないか? 歳上であることも男であることも殊更に誇示したりせず、あくまで一人の隊員として我々と向き合っている」 ミーナ「ふふ、そこは彼のいいところよね。それに、私たちの留守中も世話になったってトゥルーデが言っていたし。 やっぱり、ご長男だから年下の子の扱いには慣れているのかしら?」 坂本「はっはっは、そうかもしれんな」 585 名前:集中読書週間開催中!詳しくはWikiトップページにて![sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 27 56 ID 0RgHp3Gk [1/8] 無人島ってわくわくするけど実際めちゃくちゃ怖いだろうなと思った支援 そういうあなたにはストライクウィッチーズ あなたとできること A Little Peaceful Days ある意味怖い無人島生活を堪能できる、らしいよ? 586 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 29 15 ID h2PZrhkc [9/37] ミーナ「…でも、正直ちょっと<俺>さんは心配ね」 坂本「ミーナは、あいつには今回の任務は荷が重いと思っているのか?」 ミーナ「いいえ、そういう事じゃないの。 むしろ、今回の任務には<俺>さんが最適だと私もおもうけれど…」 坂本「では、何を気にしているんだ?」 ミーナ「気負いすぎで無茶をしそうなところよ…彼、任務に出る前になんて言っていたと思う?」 坂本「?」 ミーナ「あの人、『ミーナ中佐の信頼に、実績で応えて見せます』って言っていたのよ。 オペレーションサラマンドラ…あのA島での戦闘の終局で起こったこと、憶えてる?」 坂本「陸戦型ネウロイの群れに追い立てられた時の事か、連中を相手に背水の陣で抗戦したという、あの…」 ミーナ「ええ。もしネウロイに襲われた時、守らないといけない人たちがいれば、あの人は多分最後まで退かないと思うの。 どんなに危なくなっても、どうしようもなくなっても、最後の瞬間まで抗戦しつづけそうで…怖いのよ」 坂本「まあ、ヤツは扶桑の男だからな…守るために戦う事に躊躇いも妥協もしないとは思うが、 だが、同時にあいつは抜け目のない男だ。どんな状況だろうとむざむざ死ぬような選択はしないさ。 お前の言う、オペレーションサラマンドラの時だって、ちゃんとヤツなりに生き抜くつもりで戦っていただろう?」 ミーナ「それは、そうだけれど」 坂本「<俺>を、信じてやろう」 ミーナ「……。ええ、そうね」 587 自分:最上の空陸両用 585 そんなゲームあったなw[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 32 46 ID h2PZrhkc [10/37] 特別任務一日目 2120時 Y島 護衛ウィッチ用駐屯テント ……… …… … 俺「やれやれ、島の調査して、工作部隊の連中を出迎えて、避難場所やらなにやら島の各所を 将兵どもに教えて回って、そしたらあっという間に夜になってしまったぞ。 もう疲れたし、寝たいが…あ、でもその前に日誌書いちまうか」かきかき .___,,_,_,,._...、 、、、、、、 --- ―――― | | ○月○日 一日目 日誌 Y島での特別任務、一日目が終了。 この日誌は任務完了して基地帰投後、全日程分をミーナ中佐に手渡す予定。 「報告書じゃないから、思ったことを素直に書いてね」という事なので、ざっくばらんに書こうと思う。 …しかし、なんに使うつもりなんだろうこの日誌?まさか査定なんかに響かないですよね?=>中佐 上空から見るとほぼ一面が森林に覆われたこのY島だが、調査した結果南端に縦穴じみた洞穴を発見。 ネウロイのビーム直撃に耐えるかどうかはともかく、避難場所としては使えると判断した。 1420時、連中が到着。さっそく工作部隊とそれを護衛する歩兵中隊の中隊長、小隊長らと顔合わせ。 そのあと、避難場所(さっきの洞穴)だの給水に使えそうな水場などなど、ざっと島内要所の説明をしてやる。 そういや初対面の時、中隊長が「ウィッチと聞いていたんだが…」と落胆した風だったが、 ありゃ女が来ると思ってたんだろうな。つまんなそうな顔しやがって、ちょっと、いやかなり気に入らん。 考えればあんなヤツと501の誰かが一緒に過ごしてたかもしれん事を考えるとぞっとするが、 まぁそういう意味では、来たのが俺でよかったと思う。 ゙、 、、、、、、 --―― ` 俺「はい、いっちょあがりと。 夜の監視は歩兵連中がやるって話だし、しっかり休息を取るのも仕事だから、ねんべか…」ばたんきゅー _ - ―- _ ,. ´ ` 、 / ヽ ' ヽ 丶 / } ヘ ハ / l | l | | 、 ヽ ハ ', ′ | l | . } l | | i l ',. i i | | | l /,ハ! ! | |l i i | | |l | |l | |/∧ |l| | .,,イハ ! ! | | l | ミッ|,,,_ l| ! .,イヘ |l |,,!,,ィ≦'」_/!/| | | ! ', ∨ 从!,ゞ≧ミ゙ ! ` ゙" ァ'に (,`l!' ! . } ! | , ∨ トミ'《.に (.,` ,r 乂゚ン'、 l . l ハ | ふ、二日目! ヘ 、| x`乂゚ンヽ, - 、 . . ノ/ . / i∧ | ・・・ですわ。 '. 八', . .ノ 、 ` ー - ´/' . / | ヽ | i | | ハ. ̄ u / /. / | 丶 | '. l 个.... -‐-‐ ..イァ;/ /! } f ` \ j ', l / / >..,. __ .イ,.< l// i | | |、 γヽ / ハ∨ / } 7f-、イ //-| ト| |_\ / /\ / /ハ∨ー-/´ ./ ハ l i 〃 ./! | .! | . / / /、 \ / / l ` ヘ 、 ‐ { //´Y`; ヽ /' ./ l ! | .|/ / / . .i ヽ / / { \ l ノイ / l丶 \/ l | ,} .l ノ j . . . .! 、 ハ. / /| .i // . | iヽ/ j r-、´ ` , ´ヽ | \ ゝ. / / / | . l /.. /_,.- . l ゝ / / 、__ァ/ / ´.} \ ', { ′ / | ヽ〈フ 、 \ /、 | ヽ/ ヘ. イ / / ,.ィ/ ヽ i /ヘ i { | . / ´ `ー'/o`ァ' / / . |ヽ ゝ/_ /`∧ i l |. / . 丶 ! i |,イ-‐一 / `アーイ .. > ´ 丶,ー 、_ イ/ .i } l | 588 自分:最上の空陸両用 ↑の日誌は紙っぽいAAわかるでせうか?[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 35 43 ID h2PZrhkc [11/37] 特別任務二日目 0600時 Y島 護衛ウィッチ用駐屯テント ……… …… … じりりりりりりん!じりりりりりりん! 俺「おわっはぁ!な、なんだ、ネウロイの襲撃か!?」どたっばたん! 俺「…って、なんだよ、バルクホルンさんからもらっためざまし時計が鳴ったのか。 しかし、早すぎだっての。…あーくそ、ちゃんとセッティング見とけば良かった。つーか置いてくりゃ良かった」 俺「まあ、起きちまったもんはしかたね、起きるか…おっはおー。 …と挨拶してみたところで、中隊駐屯地と俺のテントはちょっと離れてるから誰も応えないわけだが。 なんで離れてんだ?ああ、多分女が来ると思ってたからか。正解かつ大外れだな」 俺「…はーあ。さて、早速仕事しますかね。さすが俺、勤勉すぎる。 まずは、昨日工兵の連中から貸してもらった通信装置をチューニングして、基地と通信できるようにすんべ」 …… … 俺「…よし、通信装置の準備出来た、っと。 これで信号通信のみならず、インカム経由で基地と音声通信出来るようになるはずだけど…。 ちっ、このバッテリーよええな…昼過ぎくらいまで充電を待たないと無理、だな」 俺「やれやれ、まぁ動かねーもんはしかたない、基地との通信テストは午後にやるとして、 とりあえずまずは周辺空域の哨戒を済ませてから、メシだな。 あとは、せっかくだから新型の索敵装置とやらをテーサツに行きますかねえ」 俺「そいじゃストライカーを装着して…と。 やれやれ、ここ木は多いし滑走距離は取れないし、確かに飛び上がるには環境が厳しすぎるよなあ。 よし…発進!」ぶぉろん!ぶぉろろろろろろ… 589 自分:最上の空陸両用 時間とかひゅんひゅん飛ぶけと読みにくくない?[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 38 03 ID h2PZrhkc [12/37] 特別任務二日目 1400時 第501統合戦闘航空団基地 ブリーフィングルーム ……… …… … シャーリー「今日で二日目かあ。 <俺>のヤツ、元気でやってるかなあ」 バルクホルン「ヤツはあれでタフな男だ、大丈夫だろう」 宮藤「連絡がつかないと、不安ですよね…ケガとかしてないといいんですけど」 ペリーヌ「滅多なことを言うもんじゃありませんわ、縁起でもない」 ミーナ「あらあら、みんなこんなところにいたのね」 坂本「ちょうど<俺>について話していたようだな、ちょうどいい。 <俺>側の通信設備が整ったようでな、これから通信テストを行うところだ」 宮藤「<俺>さんと話せるようになるんですか!?」 ミーナ「ちゃんと話せるか、これからテストするのよ。 もしよかったら、みんなも聞いていてちょうだい」 キュイーン ザザッピー ぶつっ 《………い……ちら…うい………ごーまる…ごうせんとうこ…だん、きこ…すか くり…します、こちら…しょうい…だいごーまるい…とうごうせんとうこ……だん、きこえますか》ざざー 590 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 40 07 ID h2PZrhkc [13/37] 特別任務二日目 1405時 Y島 護衛ウィッチ用駐屯テント ……… …… … 俺「こちらY島の<俺>少尉、第501統合戦闘航空団、聞こえますか? 繰り返します、こちら<俺>少尉、第501統合戦闘航空団、聞こえますか?」 《…えます。よく聞こえますよ、<俺>さん》ざざっ 俺「あ、聞こえた!こちらでもそちらの応答が聞こえました、どうぞ」 《よかったわ、無事繋がってくれたようね》ざざっ 俺「ええっと、そちらは、ミーナ中佐ですか? 声は聞こえるんですが、誰か判別できるほど鮮明じゃなくて…」 《ええ、こちらはわたし、ミーナよ。 それとすぐ近くには、坂本少佐たちも…あ、もう美緒》 《おお、<俺>だな、無事か? ちゃんと任務に励んでいるか? こちらもお前のために待機要員を準備したり等々、支援体制を整えているから安心して…お、おい!》 《あ、<俺>さん、ご飯ちゃんと食べてますか?体の調子はどうですか?みんなとっても心配してますから…》 《もう、いつまでも独占してるんじゃありませんわ。あの、<俺>さん、そちらは…あ、シャーリー大尉!?》 《よっとと、そろそろ変われ。よお<俺>、元気してるかー?》 俺(はは、みんなでごちゃごちゃ言うもんだから、なにがなんだかよくわからないけど…) 俺「…心配してくれている、んだよな」 最上さん@時間とかひゅんひゅん飛ぶけと読みにくくない? 591 名前:集中読書週間開催中!詳しくはWikiトップページにて![sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 41 18 ID l5ytcBj2 [1/2] 全然平気さね支援 592 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 41 27 ID h2PZrhkc [14/37] 《もう、みんなして一斉に喋ったって<俺>さんが困るわよ、ちょっとさがっていてね。 …ところで<俺>さん、なにか言ったかしら?》 俺「あ…いえ、なんでもありません」 《そう? …まあ、それはともかく、今の状況を教えてくれるかしら》 俺「こちらは、今のところ大きな問題は発生してません。 とりあえず、緊急時の避難場所は確保しました。 ま、ネウロイが来たとして、施設はともかく人はなんとか助けられるんじゃないかと」 《ありがとう、有事の際はよろしくお願いします》 俺「それと、この通信ですが…提供された発動機が不良品で、そろそろ電力が尽きそうです。 今後は、必要な時だけ通信するという感じで節電する必要があると思います」 《なんだと? まったく連中め、いい加減な事を…》 《そんな風に言ってはダメよ、坂本少佐。 わかりました。それならば、今後は緊急時に<俺>さんから連絡してもらう形にしましょう》 俺「了解です。 それでは、今回はそろそろ交信を終了します」 《わかりました。 それでは、引き続きよろしくお願いします》 ぶつっ 俺「……ふぅ」 593 名前:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 44 05 ID h2PZrhkc [15/37] 特別任務二日目 2210時 Y島 護衛ウィッチ用駐屯テント ……… …… … .___,,_,_,,._...、 、、、、、、 --- ―――― | | ○月△日 二日目 日誌 午後に基地との通信が機能するようになり、なんとか支援部隊としての体裁が整う。 ただ、バッテリーがヘタレなせいで通常の音声交信は10分程度しか出来ない。 通常時にはモールス信号で発信するとか、電力の節約に務めるべきか。 すでにミーナ中佐たちと、朝晩の生存確認等々の符丁は調整済みなので、明日からは 基地側ではこれでY島の無事と、俺が無事なことを確認できるだろう。 夕方、作業の休憩中の工兵部隊の連中に話しかけて、今回の新しい索敵施設とやらの説明をしてもらった。 この施設は、それ単体ではあまり精度の良くないレーダー機器なんだが、それを複数箇所に用意することで 複数の施設が連携して精度の高い情報を提供するとともに、1つ2つの施設が壊れても問題なく機能するような いわゆる冗長性の高い組織を作る、って事らしい。よく解らんが。 …ひょっとしてこういう情報が欲しかったんですか?=>中佐 元々の構想はリベリオンで研究中の、なんとかネットなるシステムを参考に作ってるらしい。 実はA島にもこれと関連する機器が設置されてて、このY島の施設と連携することになるんだそうな。 まだ試験段階のシステムらしいが、まぁなんにせよ、これでみんなの戦いがラクになるんなら 細かいことはどうでもいいか。 ゙、 、、、、、、 --―― ` 594 自分:最上の空陸両用 なんとかネット→arpanet@参考だけど(続く)[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 46 14 ID h2PZrhkc [16/37] 特別任務二日目 2230時 Y島 浜辺 ……… …… … ざざーん ざざーん 俺「……」 俺「…一人の夜って、意外に久しぶりなんだよな、そういえば。 船に乗ってたときはもちろん、501の基地に移ってからは部屋こそ一人で使ってるけど 朝部屋から出たら誰かの姿が見える、って感じだしな」 ざざーん ざざーん 俺「…酒が、欲しいかも」 ざざーん ざざーん ざざーん ざざーん 俺「…ふぅ、寝るか」 ヽ/ / / ./ . .i . ヽ . \ ヽ/ ヽ/ヽ /ニ/= /i =.!.=i.=キ.i / \/ ∧ ,' ./i . . . { L . 」| . . 」 .」| .| /\ / i . | ¨ ニ≧ / -― l .! ∧ | . ir'´// j z==、! | !ヘハ//__ノ 、 A} ト jハ F=┐ レリ 坂本みおがみっか目をお知らせする。 | . . へ ゝ__ノ / | . . |((´i> - イ なんてな、はっはっは! } . i | 「 ヽ、 , kl ィ==┴' ー ∨ーV===、 ∧ |O ∧ ム ヘ / l i / } 「_ ∨ ! V ーヽ_ / ! i O | \ / /ト、 人 八ヽ \ 595 自分:最上の空陸両用 これ1960年代の技術なんだよね、実は。KKI?[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 48 09 ID h2PZrhkc [17/37] 特別任務三日目 0800時 Y島 護衛ウィッチ用駐屯テント前 ……… …… … 俺「…はよ」 俺「返事するヤツもいねーっつーのはなんか虚しいな。 さてと、まずは通信機で異常なしを発信して…と。 メシくったら駐屯地にでも行くか」 …… 同 1110時 … 俺「男でざあんねんでした、男で残念でやしたね、はっ! ざまあみさらせカスが、はっ!」 俺「…ま、気持ちはわからなくもないがな、しかし中隊長がアレでいいのかね。 部下がしっかりしてるみたいだからなんとかなるだろうけどさ。 …さて、気をとりなおして哨戒にでもいきますか」 俺「あー、そういや宮藤からもらった弁当食いきっちまったんだっけ。 ついでにメシひろってこねーと」 …… 同 1925時 … 俺「魚うめえ」もぐもぐ 俺「うめえ」もぐもぐ 596 名前:集中読書週間開催中!詳しくはWikiトップページにて![sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 48 26 ID AxC.oF1M [3/18] しえんしえん 597 自分:最上の空陸両用[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 00 50 55 ID h2PZrhkc [18/37] .___,,_,_,,._...、 、、、、、、 --- ―――― | | ○月□日 三日目 日誌 本日も異常なし。 施設の近辺とか俺のテント前その他の箇所に地対空機関砲を設置。 気休めではあるが、これで防衛側としては準備出来という事になる。 ついでに、ストライカーの魔力配分をいままでの空戦用調整からムササビ式に変更する。 ムササビ式っていうのは、ざっくり言うとほぼ陸戦用の調整で、飛行については滑空程度。(配分6,3,微) 実はだいたい最上に乗ってる時はこの調整でした。=>中佐 敵の上を飛んでたって地上の歩兵は守れないし、地対空戦をやるならこの調整のほうが都合がいい。 ゙、 、、、、、、 --―― ` 特別任務三日目 2120時 Y島 浜辺 ……… …… … ざざーん ざざーん 俺「はーあ、なんだかなあ」 ざざーん ざざーん 俺「…ま、もう半分来たし、残りもがんばりますかー…」のびー 続きはこちら
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リフレク 1スレ目 566~ 俺「ストライクウィッチーズ?」より 作者:ID b4c5/xX80 566 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 12 37 19.66 ID b4c5/xX80 ミーナ「・・・・・・というわけで、今日から皆さんの仲間になる俺さんです。詳しい紹介は本人からお願いします」 俺「改めて、この501に配属されることになりました、俺です。 ここに来る前は2年ほど、第31統合戦闘飛行隊アフリカ・・・・・・ストームウィッチーズに所属し、戦闘に参加していました。 階級は少尉。至らない点が多いかと思われますが、ご容赦くださいますよう、よろしくお願い申し上げます」 宮藤(しっかりしてる人だな・・・・・・) 俺(はぁ・・・・・・疲れた) ミーナ「彼は男性のウィッチということで、皆さんも慣れない点が多いかも知れませんが・・・・・・」 ゲルト「おいミーナ!なんで今更こんな奴を迎え入れる必要があるんだ!? 戦力なら私たちで十分だろう!ましてやそれが男など・・・・・・」 俺(あー・・・・・・あれがバルクホルン大尉か、聞いた通りだな・・・・・・) 589 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/20(月) 19 05 03.92 ID 6+ygFTso0 ミーナ「落ち着いて、トゥルーデ。確かにあなたの言うとおりでもあるのだけれど、これは上層部からの命令でもあるの。 勿論、彼をうちに引き入れた理由はそれだけではないけれど、今はできるだけ部隊内での争いは避けて頂戴」 ゲルト「ぐぬぬ・・・・・・」 エーリカ「別にいいじゃんかー。男のウィッチって珍しいし、私も興味あるし」 俺「・・・・・・」 ミーナ「それでは、俺さんは私が部屋まで案内します。では、解散」 590 :あまり期待はするな[sage]:2010/09/20(月) 19 10 22.35 ID 6+ygFTso0 ミーナ「ここがあなたに使ってもらう部屋です。最低限必要なものはこちらで用意しました。 他に必要なものがあったら遠慮せずに言ってください」 ミーナ「あと、これは言わなくてもわかっていることだと思いますが 基地内ではモラルに則った行動をお願いします」 俺「・・・・・・了解」 ミーナ「では、その他の施設の案内は・・・・・・あ、宮藤さん!」 宮藤「はい?」 592 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 19 16 16.44 ID 6+ygFTso0 宮藤「・・・・・・ここが食堂です。朝昼晩の食事は皆揃ってここで食べます」 宮藤「食事当番が割り当てられてられているんですけど、多分俺さんは関係ないので大丈夫だと思います」 宮藤「ここがお風呂です。俺さんは・・・・・・どうすればいいんでしょうか」 俺「俺は思春期の中学生じゃないから」 宮藤「・・・・・・?」 593 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 19 18 12.80 ID 6+ygFTso0 宮藤「ここが格納庫です。俺さんのストライカーユニットは・・・・・・」 俺「お、あったあった」 宮藤「私たちのと形が違う・・・・・・」 俺「これは上の人に頭を下げて作ってもらったものなんだ。 既存の魔導エンジンを改造して、少ない魔力でも十分な速度を得られる。 よって長時間飛行することが可能なんだ。勿論、速度面にも優れていて フルパワーで飛べばイェーガー大尉のP-51と同等かそれ以上のスピードを得られる。 高高度性能は若干不足気味だけど、これは軽く弄れば問題はなくなる。速度は多少落ちてしまうけどね。 問題は機体強度なんだけど、これは・・・・・・」 宮藤「は、はぁ・・・・・・」(さっぱり分からないよ・・・・・・) 594 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 19 24 41.75 ID 6+ygFTso0 1時間後 俺「ごめんごめん。つい夢中になって話しちゃったよ」 宮藤「いえ、いいんです・・・・・・」 ゲルト「二人とも、何をやっている!もう昼だぞ。さっさと食堂に来い!」 宮藤「は、はい!」 俺「はいはいー」 ゲルト「っ・・・・・・おい、俺。なんだその返事は」 俺「え?」 ゲルト「上官に向かってその返事は何だと聞いている!」 俺「はぁ、すみません」 ゲルト「っ!・・・・・・とにかく、さっさと来い」 595 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/20(月) 19 25 11.92 ID Z0jUx1g60 俺がウザいw 596 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 19 30 12.68 ID 6+ygFTso0 ゲルト(全くなんなんだあいつは!あの腑抜けた態度・・・・・・ええい思い出すだけで腹が立つ!)ガツガツ ゲルト(それにあんな男をうちに入れる上層部もどうかしてる!)ガツガツ ゲルト(ミーナこそ、何故断らなかったんだっ。もしあんなことやこんなことがあったら・・・・・・)ガツガツ シャーリー「今日は良く食うなーバルクホルン。何かあったのかー?」 ゲルト「おかわり!!!」 宮藤「は、はいぃ!」 597 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 19 34 59.46 ID 6+ygFTso0 俺「うめー」モグモグ ゲルト「・・・・・・」キッ 俺「?」 ゲルト「・・・・・・」ブツブツガツガツ 俺「・・・・・・うん、うまい」モグモグ シャーリー(なあ、宮藤)ヒソヒソ 宮藤(なんですか?)ヒソヒソ シャーリー(お前、今日俺とかいう奴の案内してただろ。バルクホルンと何かあったのか?)ヒソヒソ 宮藤(さぁ・・・・・・あ、でも態度がどうとかって怒ってました)ヒソヒソ シャーリー(へぇ・・・・・・)ヒソヒソ 598 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 19 41 02.20 ID 6+ygFTso0 宮藤(そういえば、俺さんストライカーユニットに詳しそうでしたよ)ヒソヒソ シャーリー(なに?)ヒソヒソ 宮藤(俺さんのストライカーユニットについて一時間くらい語られました・・・・・)ヒソヒソ シャーリー(なるほどな・・・・・・)ヒソヒソ エーリカ「ねぇねぇ」 俺「はい?」 エーリカ「ストームウィッチーズってことは、マルセイユと一緒だったの?」 俺「お知り合いなんですか?」 エーリカ「昔、私も同じ部隊にいたからねー」 俺「そうなんですか・・・・・・」 俺「そうですね。あの人は本当に凄いですよ。流石人類最高ですね」 俺「まあ、ちょっと変わったところもあるんですけどね。あ、これは本人には言わないでくださいね」 エーリカ「あっはははは」 600 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 19 45 53.04 ID 6+ygFTso0 食後 シャーリー「おーい、俺ー」 俺「なんです?」 シャーリー「ちょっと付き合ってくれないか」 俺「はぁ、わかりました」 603 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 19 48 45.12 ID 6+ygFTso0 格納庫 俺「何をするんです?」 シャーリー「お前、最近飛んでないだろ?」 俺「まあ、それはそうですが」 シャーリー「よし、ならさっさと準備しろ」 俺「え?」 シャーリー「おいおい、わかってるだろー?飛ぶんだよ、軽いテストみたいなもんだよ」 俺「はあ・・・・・・でも、いいんですか?許可もなしに」 シャーリー「細かいことは気にしない気にしない!ほらさっさとしろ」 607 : 604命令無視のない501なんて501じゃない。だろ?[sage]:2010/09/20(月) 20 06 31.08 ID 6+ygFTso0 ルッキーニ「んむぅ・・・・・・ん?なにやってんの、シャーリー?」 シャーリー「おお、ルッキーニ、お前も一緒に飛ぶか?」 ゲルト「おい、何をしている!」 シャーリー「やっべー、見つかっちまった。行くぞ!俺!!」ブォォォォォ 俺「了解!」ブォォォォォ ゲルト「あっ、おい!待て!!・・・・・・お前も何をしている、さっさと戻れ」ガシッ ルッキーニ「わっ、・・・・・・うじゅー・・・・・・」 ゲルト「ちっ・・・・・・」ブォォォォォ 608 :5分くらいの間隔で投下していくけどもっと早いほうがいいですか[sage]:2010/09/20(月) 20 12 36.69 ID 6+ygFTso0 ギューン シャーリー「ほぉ~、なかなか速いじゃないか」 俺「そちらこそ」 ゲルト「おい!お前ら!!さっさと戻れ!!軍規違反だ!!」 シャーリー「来た来たっ。しっかりついてこいよー!」ギューン 俺「言われなくてもっ!」ギューン ゲルト「くっ・・・・・・」 ギューン 611 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 20 17 36.36 ID 6+ygFTso0 ギューン シャーリー(思ってたよりかなり速いな・・・・・・)プスプス シャーリー(こっちは限界が近いな・・・・・・) 俺「もしかして、もう限界ですかー?」 シャーリー「なんだとぉー?」 俺「このままだと置いていきますよー!」プス 俺(ちょっとやばくなってきたかな) シャーリー「まだまだっ・・・・・・うおっと」ガタッ 俺「っ!・・・・・・」ギュイィン 612 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 20 23 03.07 ID 6+ygFTso0 俺「大丈夫ですかっ」ダキッ シャーリー「おっと、すまんな。どうやら今回は私の負けのようだ」 俺「またやるつもりですか?ま、別にいいですけど」 シャーリー「今度こそ・・・・・・っと、あの方のお出ましだ」 ギューン ゲルト「!!!・・・・・・お、ま、え、らっ・・・・・・」 シャーリー「こりゃ後が大変になりそうだ」 俺「誰のせいですか」 シャーリー「お前だって乗り気だっただろー?」 俺「否定はできませんね」 シャーリー「あとお前、案外大胆なんだな」 俺「・・・・・・言わないでください」 613 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 20 25 08.41 ID 2JYh81sq0 支援 614 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 20 28 52.53 ID 6+ygFTso0 ミーナ「・・・・・・あなたはしっかりした人だと思っていたけど」 俺「すみませんでした!」 シャーリー「けしかけたのは私だ。俺は悪くない」 ミーナ「・・・・・・初日からこのようなことが起こったのは残念だけど、罰はしっかりと受けてもらいます。 俺さん、及びシャーリーさんには1週間のストライカーユニットによる飛行禁止を命じます 以後、気をつけるように」 シャーリー「・・・・・・へ~い」 ミーナ「下手したら大きな事故に繋がるところだったのよ。しっかりと反省なさい」 615 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 20 34 13.62 ID 6+ygFTso0 シャーリー「何も一週間も禁止にすることないよなー」 俺「今は大人しくするしかないでしょう」 俺(あの時のこと、バルクホルン大尉には見られたんだよなー) 俺(変な風に報告されてなければいいけど・・・・・・) ゲルト「おい俺、ちょっと来い」 俺「っはい!」 シャーリー(ご愁傷様~) 俺(誰のせいですか・・・・・・) 616 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 20 37 30.24 ID TVZHU4ty0 4円 617 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 20 38 53.56 ID 6+ygFTso0 ゲルト「・・・・・・」 俺「・・・・・・」 ゲルト ピタッ 俺 ピタッ ゲルト フゥ―― 俺(・・・・・・まずい) ゲルト「・・・・・・ふぅ」 俺(お?) 618 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 20 43 35.87 ID 6+ygFTso0 ゲルト「・・・・・・俺」 俺「・・・・・・はい」 ゲルト「私が今、何に対して怒っているかはわかるな?」 俺「・・・・・・、はい」 ゲルト「・・・・・・まあ、なんだ。あの時はああしていなければあのリベリアンも危なかっただろう。 お前のしたことは別に悪いことじゃない。」 ゲルト「無許可飛行をしたことは立派な軍規違反だが」 俺「はい・・・・・・」 ゲルト「だが、今後あのようなことがあれば・・・・・・容赦しないぞ」 俺(予想以上に怖いな) ゲルト「返事は!!」 俺「っはい!!」 619 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 20 44 04.54 ID aLdGGvxUP 賢者…… 620 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 20 48 07.89 ID 6+ygFTso0 夜 自室 俺「初日から違反してしまうとは・・・・・・まあいいか。寧ろ罰は軽いほうだろう」 俺「・・・・・・そういえば風呂入ってないな」 俺「・・・・・・誰もいないよな」 風呂 俺「失礼しまーす・・・・・・」カチャ 俺「・・・・・・誰かの着替えがあるな」 俺「失礼しました・・・・・・」カチャ 621 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 20 50 59.93 ID aLdGGvxUP 裸の付き合いもとい突き合いか 624 :二度目のさるさん[sage]:2010/09/20(月) 21 04 41.69 ID 6+ygFTso0 俺「お邪魔しまーす・・・・・・」カチャ ハッハッハー ガラガラッ 俺 ガチャッ シャーリー「ははーん・・・・・・」 ルッキーニ「???」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 俺「流石にもう誰もいないだろ・・・・・・」 サーニャ「あっ・・・・・・」 俺「あっ」 俺「リトヴャク中尉、これから夜間哨戒ですか」 サーニャ「え・・・・・・えぇ・・・・・・」モジモジ 俺「?」 627 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 21 08 43.39 ID 6+ygFTso0 俺「あの・・・・・・」 エイラ「あっ、サーニャ・・・・・・っておい、オマエ」 俺「あ、ユーティライネン中尉」 サーニャ「エイラ・・・・・・」 エイラ「サーニャにナニをシター!」 俺「えっ、俺ですか?」 エイラ ガルルルルル 俺「いや、あの」 サーニャ「エイラ、俺さんは何もしてないわ」 エイラ「そ、ソウカ・・・・・・」 サーニャ「すぐに怒っちゃ駄目よ、エイラ」 エイラ「わ、わかったよ・・・・・・」 俺(なるほど) エイラ キッ 俺 ビクッ 628 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 21 13 35.55 ID 6+ygFTso0 俺「ふぁ~、あふ・・・・・・」 俺(さっさと風呂入って寝よ・・・・・・)カチャ ゲルト ビクッ 俺 ボーッ ゲルト・俺「なっ・・・・・・」 ゲルト「おい・・・・・・お前・・・・・・ふ、ざ、け、る」 俺「・・・・・・失礼しまし」 ゲルト・俺「なああああああぁぁぁぁぁぁ!!(たああああぁぁぁぁぁぁっ!!)」ガチャッ 629 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 21 15 47.40 ID aLdGGvxUP お約束ですね 630 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/20(月) 21 18 38.58 ID 6+ygFTso0 俺(流石に追ってはこない・・・・・・よな?)ドドドド・・・ ゲルト「待てええええぇぇぇぇい!!」ドドドド 俺(来てるううぅぅぅぅぅぅ!!??) 俺(ってか着替えるの早いだろぉ!!) 俺(あれ、よく見たらボタン上の方閉めてないし・・・・・・) 俺(ちょっと見えちゃってるし・・・・・・揺れてるし・・・・・・) ゲルト「許さんッ!許さんぞぉッ!!」 俺(本人は気づいてないのか・・・・・・)ゴツッ 俺「痛っ!」 ゴゴゴゴゴゴ 俺(嗚呼、きっとこれは俺に相応しい最期だろう・・・・・・) 631 :そろそろ弾切れが近づいてきた[sage]:2010/09/20(月) 21 23 40.96 ID 6+ygFTso0 翌朝 俺(昨日は酷い目にあった・・・・・・)トボトボ 宮藤(あ、俺さんだ) 俺 トボトボ 宮藤(・・・・・・どうしたんだろ。あっ)サッ ミーナ「あら、おはよう、俺さん」 俺「おはようございます。ミーナ中佐」 ミーナ「酷いクマね・・・・・・。よく眠れなかったのかしら」 俺「いえ、ご心配なく」 ミーナ「・・・・・・無理もないわね。でも、すぐに慣れると思うから」 俺「はい、お気遣いありがとうございます」 632 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/20(月) 21 28 31.27 ID afdmiPlx0 ④ 633 :そろそろ弾切れが近づいてきた[sage]:2010/09/20(月) 21 28 56.45 ID 6+ygFTso0 ペリーヌ「あら、おはようございます。俺さん」 俺「おはようございます。クロステルマン中尉」 ペリーヌ「酷いクマですわね」 俺「中佐にも言われました・・・・・・」 ペリーヌ「こればかりは慣れるしかないですわね」 俺「はい」 宮藤(・・・・・・) 宮藤 ハッ 宮藤(なんで私、尾行なんてしてるんだろ・・・・・・) リフレク2へ続く
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歴戦の妄想勇者たちの記録3です。 +スターゲイザー (スターゲイザー) 名前 俺 年齢 18歳(1945年) 誕生日 6/9 身長 175cm 体格 それなりに鍛えてある方 階級 特務中尉 使い魔 大鷲 使用武器 パンツァービュクセ 39(1939)MG34(1939-1945)PTRS1941(1945)Nライフル(1945) 固有魔法 アスポート(物質転送) ストライカーユニット エーヴィヒシュテルンMk-II(マークツヴァイ) 所属 ノイエ・カールスラント技術省 実績 公式138 / 非公式242(物語開始時点) ウィッチ概要 ノイエ・カールスラント技術省でストライカーユニットの設計・開発に従事する技術者。 以前はカールスラント空軍に籍を置いていたウィッチであり、士官学校卒業後はJG52に配属され、 ゲルトルート・バルクホルンやエディータ・ロスマンの指導を受けて戦っていた。 ハンナ・ユスティーナ・マルセイユとエーリカ・ハルトマンは士官学校時代の同期。 マルセイユとは実家がお隣同士の幼馴染でもあり、長い付き合い。 空軍時代にマルセイユと交際していたが、とある事情から道を違え、技術省へと転籍。 技術省ではウルスラ・ハルトマンと共に夜間大学に通いながら技術者としての腕を磨き、 後に独自の設計思想を持つストライカーユニット『エーヴィヒシュテルン』の開発に至る。 自らテストパイロットを務め、1944年には501JFWに出向してガリア解放のために戦う傍ら、実戦テストを行っていた。 ガリア解放後は引き続きテスト運用名目でアフリカに向かい、マルセイユと再会しているが、 そこでの出来事から自ら死んだように偽装してアフリカを出る。シャッキーニとは入れ違い。 その後、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケの要請により技術省や独自のルートを駆使して501JFW再結集のために尽力。 連合軍に対しては技術担当という名目で、技術省に対してはエーヴィヒシュテルン第二世代機と新型兵器のテストという名目で そのまま501JFWに出向し、再び戦いの中に身を投じる。 が、ここまでの経緯が内面に相当な影を落としており、現在のような性格に落ち着いてしまっている。 ゆるやかにだが魔法力の減衰が始まっていることも無関係ではないかもしれない。 第三話にて変わろうと決意するも、続く第四話にてNライフルの暴走に巻き込まれた結果、右目を失っている。 とっても落ち込み中。 固有魔法 / アスポート (asport) 左手の指先に魔法力を集めて開いたワームホールを介し、あらゆる物質を有効射程内の任意の地点に転送する。 発動の際は指先が青白く発光する。作中では魔法の名前を口に出すシーンがあるが、そうしなくても発動出来る。 同時多重制御も可能だが、一度に開けるワームホールの数は指の本数に対応(つまり五個)。 ワームホールを通過出来ない例外は術者の内臓器官。すなわち、自分自身は転送出来ない(腕を突っ込む程度なら可能)。 また、転送先の空間に既に何らかの物体が存在する場合は魔法自体が不発に終わる。 消費する魔法力は開いたワームホールの直径と転送距離で決まる。 ネウロイのビームをギリギリの直径で受け流す程度ならシールドより燃費が良い。展開速度はシールドの方が速い。 一方で、ストライカーと違ってリミッターがないため、一回の使用で魔法力の限界を超えた場合は最悪死に至る可能性がある。 攻撃、防御、輸送、一芸等、非常に汎用性が高い魔法と言える。 ストライカーユニット / エーヴィヒシュテルンMk-II あらゆる環境下において常に100%の性能を発揮することを目的とした全領域型汎用ストライカーユニット。 高い剛性とシールド強化能力を持ち、装着したウィッチを確実に生還させることを念頭に置いて設計されている。 調整次第でどんな状況にも対応出来るが、現在はテストパイロットに合わせて低速時の安定性に強い調整となっている。 カラーリングはターコイズブルー。 魔法力の緊急増幅機構『S.E.A.システム』を内蔵しており、増幅量を一時的に通常の三倍以上に引き上げることが可能。 発動中は物理障壁効果を持つ赤い燐光が全身を包み、ストライカーの全リミッターが強制解除される。 そのため、驚異的な戦闘機動が可能となる他、副次的に攻撃や固有魔法も強化される。トラ◆ザム! ただし、増幅機構が使い捨ての上に、使用後はストライカーにダメージが蓄積するため、安易な使用は考え物。 ここまで書いておきながら、第四話中にお姉ちゃんの手で破壊されました。南無。 特殊武装 / Nライフル ノイエ・カールスラント技術省・魔導技術研究班が開発した魔導兵器。 NWX-01グリップベースと後述するスコープバレルによって構成され、 グリップベースに搭載された魔導炉が生み出す疑似魔法力を圧縮したエネルギー弾で攻撃する。 さながらネウロイが撃つような赤いビームを放ち、極めて長い射程距離を誇る。 魔導炉自体はバッテリー駆動。 グリップベースにNWX-02/NWX-03スコープバレルを装着することで大型ライフルとなる。 X-02バレルは弾を貫通力に、X-03バレルは破壊力に特化させ、これらを随時切り替えて状況に対応する。 スコープは魔導光学式で、ズームや夜間戦闘に対応するほか狙撃のための各種パラメータを表示させることが可能。 また、バレルを折り畳むことで弾の性質を変化させたまま機関銃としても使用可能。弾の発射間隔や出力も調整出来る。 欠点として、魔導炉と耐ビーム材の採用による重量増加と、発熱による魔導炉の稼働効率の低下が挙げられる。 さらに、内部温度が一定以上になると強制排熱が始まり、冷却終了まで全機能が停止するため、運用には細心の注意が必要。 ネウロイの接近に伴い、バッテリーを接続していなくとも魔導炉に火が入る、 設定可能な最大出力以上のゲインで稼働するといった異常動作が報告されている。 戦闘スタイル PTRS1941、及びNライフルを使用しての狙撃。動体狙撃を得意とし、距離を選ばず敵の軌道を正確に予測して狙い撃つ。 サブウェポンのMG34を使用しての近距離~中距離戦闘もそれなりにこなすが、本人がやりたがらないため現在は未知数。 ネウロイに接近しても、緊急時以外でMG34を使用することはほとんどない。 後方から広い視野を確保出来るという立ち位置上、分散戦闘において二番機に付いての支援や戦闘指揮を担当することが多い。 +君と奏でる歌 (君と奏でる歌) 名前 僕 年齢 16歳 誕生日 5/16 身長 156cm 体格 中肉中背 階級 軍曹 使い魔 デグー 使用武器 基本的に武器は使用しない 固有魔法 魔法の歌-Magic・Song- ストライカーユニット アンノウン-Unknown- 通称 歌姫 実績 個人としての撃墜数はなし ウィッチ概要 16歳の高校二年生、頭はいいが人付き合いが苦手(現在克服中) 両親は僕が小学生の時に交通事故で死亡 姉は高校二年生の時に死亡、その半年後の始業式の日に事故に遭いストライクウィッチーズの世界へ 莫大な量の魔法力を持つがその量ゆえに自分の力として使うことは大変難しく リミッターが無意識に働くのでシールドも小さく、飛行能力も普通 固有魔法 魔法の歌-Magic・Song- 心を込めて歌を歌う事で一時的とはいえ周りの魔力を大幅に増幅させる 自分の魔力を歌に乗せて周りの人物に一時的に付与する力 基本的には周りの魔法力強化になるが自分の強化も可能、この場合はリミッターを外す事になる 体に大きな負担がかかる上に失敗すると魔力が暴走する ストライカーユニット アンノウン-Unknown- 差出人不明で501に届いたストラーカーユニット 飛行能力、使用者の強化能力は普通といったところ 僕が固有魔法を発動した場合に限りバイオリンの音色が歌に合わせて流れる これは中にある正体不明のパーツが原因だと思われる 僕は姉の意識が宿っているのではないかと考えているが実際のところは不明 階級 軍曹なのはミーナ中佐が上層部に僕の事を話すときオーバーに話したためである 上層部の期待の現われであるが僕自身はあまり気にしていない +忍者 (忍者) 名前 俺 年齢 15歳 誕生日 不明 身長 179cm 体格 筋肉質 階級 無し 使い魔 忍犬「銀」 使用武器 忍道具各種、武器は選ばない 固有魔法 無し ストライカーユニット 「朧」 通称 1945年時は無し・1950年時「静かなる狼」 実績 無し ウィッチ概要 その起こりは戦国時代、元を辿れば平安以前の修験者・山伏を祖とする忍者集団「天駆流忍者」の次期頭首 幼少の頃より忍としての英才教育を受けているため、忍としては非常に優秀である 性格は忍として常に冷静であり、任務に忠実であると本人は思っている 「お節介で優しい人です」宮藤芳佳談 現在は生前の宮藤一郎から受けた依頼により宮藤芳佳護衛の任務についている 最初は15歳の極普通の少女の護衛である任務に乗り気ではなかったが、彼女が1944年には501JFWに出向した事により事態は急変、仲間のために自ら傷つく事をいとわない宮藤芳佳に憧れに似た感情を抱き、彼女を己の「守るべき主君」であると認識する 戦場に出る宮藤芳佳を守るために自らもネウロイとの戦いに身を投じる事になる 熾烈な戦いの末、ガリア解放の最終決戦ではマロニー大将の策略により解散を余儀なくされた501JFWの中で自らの自由な立場を生かし宮藤芳佳と共に「ウォーロック」撃破という結果を残している 1944年ガリア解放後は宮藤芳佳・坂本美緒と共に扶桑に帰国、護衛の任務を継続中である 天駆忍者 人ならざるモノ「怪異」を退治する事を生業とする忍者集団であり、その起こりは戦国時代元を辿れば平安以前の修験者・山伏を祖とするとされている 魔力を消費する事によって超常の現象を引き起こす「天駆忍法」を使用する事が可能である 天駆の里の男は魔力を持たない代わりに「他人の魔力を粘膜接触により授受できる」体質であり、その昔は戦巫女や天駆武者による魔力供給を受けていた 現在は怪異が消滅し、その生業を暗殺・破壊工作・諜報活動へと移行している ※主な「天駆忍術」 秘伝・影分身 魔力を練り上げ自らの分身を作り上げる忍術、分身は術者そのものであり五感の全てを共有している 応用性の高い忍術であり、俺の得意忍術でもある しかし魔力消費量が多く、宮藤芳佳による規格外量の魔力供給を受けない限り連続使用は不可能である 幻術 対象の瞳を見る事により思い通りの幻覚を見せる瞳術、一種の催眠 ストライカーユニット/朧 宮藤芳佳護衛の契約料代わりに宮藤一郎に設計・製造させた機体 軍を通した開発がされていないので型番などは無い 高い隠密性とステルス機能・旋回能力を追求しており、他の機能は若干低め 「難しい事は解かりません!」宮藤芳佳談 「右に同じく」本人談 カラーリングは黒 戦闘スタイル 「実と思えば虚、虚と思えば実」が本人の語る忍の極意であり、基本的には相手の裏を書いたり虚をついたり策を弄するタイプである 様々な超常現象を起こす「天駆忍術」と「忍体術」を利用して真正面からの力勝負も苦手ではないが本人があまりやりたがらない 「粗にして野では無いが卑である」本人談 上記の通り、卑怯な事も抵抗が全くない 使用武器は使いなれた忍道具から機関銃のような近代兵器までその時その時の状況に応じた最適な物を使用する +キ84 キ84 名前 キ84 年齢 21歳 誕生日 - 身長 176cm 体格 細め 階級 少尉(ネタバレ 第三・五話にて中尉昇進) 使用機材 長島飛行機 キ84-IV 四式戦闘機「疾風」改 通称 - 実績 通算4機撃墜(三話時点) 概要 扶桑皇国陸軍機械化航空歩兵連携試験飛行隊第11独立飛行中隊所属。 扶桑皇国からウィッチと連携できるパイロットを養成するために派遣された少尉。 だが本人は昔幼馴染が扶桑海事変でウィッチに志願し戦死したため、ウィッチが戦場に出る事をよく思っていない。 その為、ウィッチと共闘するよりもウィッチの代わりに戦う事を重要視する。 にもかかわらず何故か械化航空歩兵連携試験飛行隊に所属している。 航空機操縦に関しては天才的な機動を見せるが、射撃は実のところ苦手で占位戦もいまいち。 そのせいでかなり変則的な機動を利用した巴戦が主な戦法。 +ミノムシ (ミノムシ) 名前 俺 年齢 18歳 誕生日 1/17 身長 186cm 体格 ガッチリ 階級 准将(臨時) 使い魔 愛馬のサラブレッド 使用武器 使えれば何でも使う 固有魔法 重力 ストライカーユニット SW-501 リスタート 通称 100年に1人の天才(世間一般)ヘタレ・不能さん(黒リーネ談) 実績 大・中・小ネウロイ合わせて300以上撃墜+巣1 ミノムシIF 名前 俺 年齢 18歳 誕生日 1/17 身長 186cm 体格 ガッチリ 階級 大佐 使い魔 サラブレッド 使用武器 別途記述 固有魔法 重力 ストライカーユニット 別途記述 通称 天才・切り札 実績 ネウロイコア1 書ききれなくなったので別途ページ作成 ミノムシ・ミノムシIF設定 +ネウィッチ (ネウィッチ) 名前 私 年齢 19歳(人間時) 誕生日 ? 身長 172cm 体格 細いが胸はわりとある 階級 元大佐 使い魔 拾った白ネコ(現在は無し) 使用武器 素手、またはビーム それか接近戦武器(へヴィパイク 超合金の杭打ち機 LM(リヒトメッサー)-ジリオス 瘴気を纏った扶桑刀) パーソナルマーク 月と太陽 固有魔法 肉体強化 ストライカーユニット 基地から奪ったりするのできまってない。またはネウロイユニット 通称 暁光の魔女 実績 人間時 231機 ネウロイ時 23機 巣一か所 基地三か所 ウィッチ概要 とあることが原因で軍を憎み、人間からネウロイになったウィッチ。 髪は黒髪でポニーテール、瞳は紫で軍服は黒。胸はかなりある。なおパン…ズボンは白 ネウロイでありながら固有魔法が使えるので、固有魔法の効果がとてつもなく強化されている。 ネウロイとしての能力も高く、腕がふっとんでもすぐに再生するし、手からビームも打てる。 ちなみにコアは胸の谷間よりすこし上の部分。隠してある部分の強度は烈風斬よりも上。 固有魔法 肉体強化 読んで字のごとく肉体を強化する。 足を強化して右足が沈む前に左足を出して海を渡るということもできるし、1000メートルほどジャンプもできる。 ただし1000メートルというのは全力ではなく、全力でやったら宇宙空間まで行くかもしれないので手加減している。 殴れば大型ネウロイの装甲程度は一撃で破壊される。 手刀にすれば装甲を斬り裂くことも可能 断艦 命名は女 名前の由来は戦艦型ネウロイを真ん中から真っ二つにしたことから 他にも基地の破壊に使った模様 内容は右足での踵落としの変形 ネウロイ化+魔力+肉体強化+速度=破壊力 +桜花の亡霊 桜花の亡霊 名前 私 年齢 15歳 誕生日 4月1日 身長 166cm 体格 スマート体型 階級 大尉 使い魔 狗鷲 使用武器 カスタム・ブルーノVz.37重機関銃、六道輪廻&魔天楼閣(二本にして一刃の扶桑刀。柄が黒いのが六道輪廻。柄が白いのが魔天楼閣。) 固有魔法 桜花蝶、滅界 ストライカーユニット J1N1-R「月光」(カラーリングは蒼。月と桜の大輪が描かれている) 通称 桜花の亡霊 実績 300機(公式) パーソナルマーク 桜の大輪と狗鷲 ウィッチ概要 天真爛漫でマイペースな性格だが、戦場の時は鬼神の如き力をふるう 服装は和服、色は青で桜と月の柄。 顔は女性みたいで凛とした声のためよく女性と間違えられる事がある。 花言葉を知っている。 最初に所属していた部隊はネウロイによって壊滅し、隊長をその手で殺してしまった(11話参照) 固有魔法の詳細 桜花蝶(念動系。桜の花びらで様々な物を造り出す。また戦闘においても攻撃にも守備にも使える。) 滅界(敵を一撃で切断する魔法。魔力消耗が激しいので3分しか持たない。また、この力を使うと二本の扶桑は一本の太刀となる。) 追記事項 心滅凶獣(私が怒りにまかせた恐るべき姿。桜の花びらが黒く染まり狼の頭を持った巨獣となる。) 魂魄・蝶化身(桜花蝶と滅界の二つを合わせて具現化した。蝶の羽は攻撃にも防御にも使える。) +妹狂いな俺 (妹狂いな俺) 名前 俺 年齢 17歳 誕生日 8/24 身長 163cm 体格 肩幅やや広し 階級 飛曹長 使い魔 犬鷲 使用武器 九九式20ミリ2号機銃4型(本来なら18試20ミリ機銃を使用予定だが開発が難航し間に合わなかったので従来の九九式を使用。) 及び レヌスメタルBK5 50ミリカノン砲(桜花使用時。sw2期4話でバルクホルンが仕様したものと同じ) 固有魔法 威力増大 ストライカーユニット 陣風11型 及び 桜花四三型丙 通称 ? 実績 86?機撃墜 ウィッチ概要 家族 妹一人 姉一人 いとこ 西沢義子 その他諸々 経歴 男性ウィッチ練習生(霞ヶ浦)→オラーシャ方面を転戦→扶桑海軍第721航空隊(扶桑本土)→テストパロット→501統合戦闘航空団 概要 ぱっと見まともな人 実は妹狂い。カバンがパンパンなこととの関連は目下調査中 母親を早いうちに亡くし、姉が母親がわり。姉が恋しい。 海軍第721航空隊 本来は陸上攻撃機(雷撃・爆撃任務専用の中大型機だと思ってもらえれば結構です)の部隊だが…… 軍機で固められた部隊。 ミーナさんの力を使っても何も分からない。 桜花となんらかの関係が……? +レイヴンウィッチーズ (レイヴンウィッチーズ) 名前 俺 年齢 16歳 誕生日 12/29 身長 174cm 体格 細身 階級 大尉 使い魔 ワタリガラスの『ヤタ』 使用武器 MG42×2・M1911カスタム×2(基本) 固有魔法 相殺 ストライカーユニット J5N1『天雷』→X-49『ナイトレーベン』 コールサイン レイヴンリーダー(501stでは不使用) 実績 192機(非公式) ウィッチ概要 プロフィール 扶桑皇国出身の希少な男性ウィッチ。 性格は穏やかでやや大人しい。有事の際には苦笑を浮かべる癖がある。堅苦しい軍人作法はあまり好まない。 滅多なことでは怒らないが、怒ると行動に躊躇が無くなる。 三年前、ネウロイの攻撃により両親と姉を失い、制御不能のまま『漆黒の片翼』(後述)を暴走させてしまう。 幸いその場に居合わせたヤタ(後述)と契約を結び、暴走を押さえ込む。 その後行く宛ても無い所を沢原少将に保護され、彼の元で軍人としての訓練を開始。 その後、ウィッチ二人で構成される独立部隊『レイヴンウィッチーズ』として各地を転戦、ある作戦で僚機を失うまで二人で戦い続けた。 基本的な使用武器はMG42。二丁をバルクホルン大尉のように同時に持つ。ただし後述の固有魔法によって重量や反動の制約が『相殺』されるため、彼女と比較して取り回しの自由度に優れる。 その他、ショルダーホルスターに二丁のM1911カスタムを下げている。 これは友技術中尉が「ノリ」で無茶苦茶な改造を施した代物で、大型ネウロイとも渡り合える拳銃としての範疇を超えた武器。弾切れ時には、俺の魔法力のみを銃弾のように固めて撃つことも可能。 ただし、反動も拳銃のそれを大きく超えているため、事実上俺専用武器。 それ以外にも、ほとんどの射撃兵器を器用に扱う。中距離射撃から長距離狙撃まであらゆるレンジでの戦闘をこなす。 が、長距離狙撃に関しては、それに特化した固有魔法を持つウィッチには一歩譲る。 その他、刀剣等を用いた近接格闘においては、全く才能が無いと言われるほど。 原隊について 『扶桑皇国海軍第0独立戦闘航空隊』、通称『レイヴンウィッチーズ』は、俺大尉の直接の上官である沢原少将が独自に創設した独立部隊。 同隊は少将の意向により全ての情報が意図的に伏せられているため、存在自体が非公式。 そのため、各地を移転するうちに『幽霊部隊』として噂される。 が、特にかん口令等が敷かれているわけではない。あくまで『形の上での非公式部隊』である。 上層部には良く思われていないが、それなりの戦果は上げている為、不本意ながら黙認されている。 それは、沢原少将が裏表問わず手を回している結果でもある。 1943年某日、部隊員であった故・川島美雪中尉(レイヴン2)が作戦行動中に撃墜された為、1944年現在事実上レイヴンウィッチーズは瓦解状態。 『難しいことは考えるな。護るべき者がいれば銃を取れ』を基本理念とする。 これは、俺と美雪、沢原の最初の誓いでもある。 固有魔法について 俺大尉の固有魔法は『相殺』。俺の体に触れたものの速度、物量、質量を問わず、それらに俺自身の魔法力をぶつけて相殺する能力。 この能力により、通常取り回しの悪い長銃身の機関銃や、反動の強い対物ライフルなどをも軽々と振り回す。 空戦機動中に自身にかかる慣性などにも適用可能。それにより空戦時において型にはまらないトリッキーな機動を行うことができる。 防御にも転用可能だが、対象と同程度の魔法力をぶつける性質上、シールドで防御した方が燃費のいい場合もある。 使い魔について 使い魔はワタリガラスの『ヤタ』。見た目は普通のカラスだが、人の言語を解し、会話することも出来る高等な使い魔。 ただし気性はすこぶる荒く、言葉遣いも悪い。おまけに喧嘩っ早い。 俺の『漆黒の片翼』の発動条件として、俺とのリンクを通じて莫大な魔法力を受け渡す役割を持つ。 それ故に、俺とのリンクは通常よりも深く、強い。 契約主である俺に対しても遠慮の無い物言いをするが、互いに相棒として強く信頼し合っている。 漆黒の片翼について 家族を目の前で亡くした俺が、暴走させる形で発現させた正体不明の力。 俺自身でも正体が掴みきれていない、固有魔法ではない能力。そもそも、ウィッチ達と同じ魔法体系に属する能力なのかさえ不明。 発現のプロセスとしては、まず俺の強い意志でもって『錠前』を表出させ、俺の魔法力とヤタの魔法力を合わせ『鍵』と成して錠前を解放、能力を発現させる。 発現後は、ストライカー無しでの単独飛行が可能。その速度は音速さえ突破するほど。 自身の魔法力を圧縮し放つ等の攻撃手段を持つ。 強力な能力だが、それ故に過度な発現は命の危険さえ伴う。また、ヤタから強引に魔法力を借りているため、ヤタ側にもダメージが及ぶ危険性も孕む。 +修羅の俺 (修羅の俺) 名前 無名 俺 年齢 17歳 誕生日 6/2 身長 173cm 体格 かなり鍛えてある 階級 伍長 使い魔 なし 使用武器 なし 固有魔法 ? ストライカーユニット 零式艦上戦闘脚 通称 なし 実績 なし ウィッチ概要 SWの世界とは別の、現実世界の人間で日本の生まれ。幼い頃から人殺しの業である無名流を継承する為に修行を続けてきたが、 自らの手を血で染め上げることを嫌って継承者への道から逃げてきた。何かを殺すことを極端に怖がり、たとえ相手がネウロイであろうと戦わない。 しかし、本人はそれは優しさではなく単に臆病なだけだと語っている。家族は兄と祖父がいる。 原作を知っている人向けに説明すると、キャラ成分は色んな陸奥を混ぜているがアメリカ西部編の雷成分が濃い。 +電磁抜刀俺 (電磁抜刀俺) 名前 俺 年齢 21歳 誕生日 4/28 身長 174cm 体格 細身だが筋肉質 階級 技術大尉 使い魔 なし 使用武器 太刀、脇差 斬撃強化リニアレール搭載鞘「陽炎」 九九式20mm二号機銃三型 固有魔法 なし ストライカーユニット 熱量消費型飛行支援ユニット「伏丸」 実績 非公式5機 ウィッチ概要 元出雲航空技研開発部部長。黒髪黒瞳、長髪で眼鏡を掛けている。魔法力を持たないため固有魔法などは備えていないが、各種専門技術を条件反射的に発動する「技能(テック)」という特技を持つ。卓越した近接戦闘技術を持つ。空戦技術もある程度は収めるが一部のエースウィッチに敵う程ではない。基礎体力がずば抜けて高く、伏丸の開発に携わっていることからテストパイロットに適任とされ、任命された。 [伏丸解説] 出雲航空技研は扶桑皇国陸軍と共同で「魔法力を用いずに稼働する飛行支援ユニット」の開発に着手しており、この計画で開発された試作機が伏丸である。しかし、この機体は「魔法力無しに使える」という目標は満たしていたが、ウィッチのシールドに代替する防御方法を確立できなかった為、被弾が許されないデリケートな機体となってしまった。 尚且つ、「熱量消費型」の文字通り、仕手の熱量(体力)を燃料とするため、出力が不安定である。そのため、陸軍上層部は当計画を凍結する方針を固めた。 本来なら扶桑国内での性能試験の後、封印を施されるはずであったが、上司のコネによって第501統合戦闘航空団での試験に変更された。 ・外見は犬顔の鎧武者で大きさは2.5m程(犬耳含む) ・背面には熱量変換型単発プロップ推進器が設置、腰には太刀と脇差、背には機銃が装備されている 『電磁抜刀』鞘と太刀の間に、磁力制御によって強烈な反発力を発生、それを解放することで放つ神速の抜刀術。 これに用いる「陽炎」の駆動力も仕手の熱量である。ウィッチの固有魔法に匹敵する出力を誇るが、それは単一目的に限定するが故の高出力であり、ウィッチの固有魔法以上に燃費は悪い。更に出力の調整も難しいため、使用には細心の注意が求められる。 +ジュウシマツ軍曹 容量オーバーに伴い移動しました。こちら +花火男 (花火男) 名前 花火 年齢 21歳 誕生日 8/31 身長 178cm 体格 かなり引き締まってる 階級 大佐 使い魔 アカギツネ 使用武器 鉄パイプ(折れない溶けない曲がらない) 固有魔法 火炎操作 ストライカーユニット 改良型零戦『突抜忍冬』 通称 天災のウィッチ 実績 公式では100で止まっているが500機オーバーとも ウィッチ概要 不良。口調キツイ。周りの人間を自分から遠ざけようとしようとしたためこうなった。でもうるせえ焼くぞとかすぐ言っちゃう。 戦闘が好きで好きでたまらないらしい、自称戦闘狂 根の根は優しい性格。極稀にデレる。新ジャンル燃えデレ。 道端に怪我をして倒れてた子狐を見つけて、治療してやった所使い魔になっちゃったと言うエピソードとかがあったり無かったり お風呂大好き。魚大好き。お酒も結構好き。煙草? 無理無理咳き込む。 荒れていた学生時代、町の整備兵と喧嘩していた所同行してたウィッチに取り押さえられ、かなりの魔力を持っている事が判明 養成学校に(半ば強制的に)入学すると早くも才能が開花し優秀な成績を残した。 本人はやりたがらないが実は指揮官適正が高い。それに男のウィッチという事もあり階級はうなぎ上りだったと言う。 しかし、膨大な魔力を持つ故に扱いきれず、僚機に火傷を負わせるなど上層部や同僚のウィッチからはよく思われていなかった。 軍規に縛られる事を嫌い、遣欧艦隊に所属を置いたままリバウの魔王こと西沢義子のように欧州を転々としていた。 戦闘スタイルは敵機との超接近戦で戦うドッグファイトを好んでおり 本人曰く銃は美学が無いので使わない(というか固有魔法の関係上弾薬に誘爆する危険性が高いため使えない) 服装は海軍指定の軍服だが昔の不良のようにボタン全開。耐熱性に優れた魔法糸を使っており滅多に燃えない。 固有魔法 火炎操作。文字通り火を操る能力。応用性はかなり高く、ネウロイを焼き殺す事から冷めた肉じゃがを温める事も可能。 しかしストライカーユニット装着時は細かい調整が利かず、飛んでいるだけでも魔力が溢れ体温が馬鹿みたいに上がる。特に戦闘時は酷い。 最高で5000度まで加熱させる事が可能。もっとあげる事も可能だがそれ以上は自分の身がもたないとの事。 能力を使うとたいていの場合その周りにいる人間は煤だらけになる。 ついでに興奮すると自然に体温が上がる。501入隊初日、シャーリーが風呂に入ってきた時も実はそのせいだったりする。 戦闘においての火力はというと、最大威力の打ち上げ花火でも烈風斬には一歩届かない。 魔力減衰のせいだ、昔の俺だったら云々…と、本人は言っている。言い訳が見苦しい。 ストライカーユニット/突抜忍冬 零式艦上戦闘機に改良に改良を加え外見は最早それ零戦じゃねえだろっていうところまで改良した飛行脚。左右に大きな筒のような物が付いている。 この筒は固有魔法の龍勢を使うためだけに取り付けられた物なので、他人が乗るとただの錘にしかならない。ていうか、実はただの頑丈な筒。 龍勢を使えば爆発的な加速が出切るが、魔力を使って発動させるためその時の心境に良くも悪くも左右されやすい。 従来の零戦に比べ旋回性能が少し劣る代わりに割と丈夫に作られてる。 カラーリングは自身で塗装したため従来の零戦とは違い赤色(本人は燃え滾る赤をイメージして塗ったらしいが真っ赤になってしまった) +空の王 (空の王) 名前 無し 年齢 不詳 (二十代半ば?) 誕生日 不明 身長 184cm 体格 筋肉質 階級 無し 使い魔 不明 使用武器 無し 固有魔法 勅視 ストライカーユニット サーフボード型ストライカー(?)『玉座』 通称 空の王 実績 4000機以上(詳細不明、下記参照のこと) ウィッチ概要 (戦闘評価 地上、空中、大型、小型を問わない総撃破数は4000機以上。しかも自己申告ではなく、出撃時に随伴した部隊により確認されたものだけでこの数字となる。味方の観測範囲外でも多くのネウロイを撃破しているはずだが、それは反映されていない。本人はそれらを全く申告しないので (曰く『ちまちま数えるのも、そんな数字を誇るのも、王のすることではない。』) 実際の撃破数は推測以上のものになりえないが、この倍かそれ以上に上るのではないかと言われる。 本人が『勅視』と呼ぶ固有魔法は、眼から何らかの力を放射するもの。さまざまな規模の破壊を引き起こす。小型ネウロイ程度ならほんの一睨みで消し飛ぶ。特筆すべきはその射程圏の広さで、視界全てが攻撃範囲になる。対象が見えてさえいれば撃てるので、双眼鏡などで射程距離を延ばすことも可能。もともとの視力も高く (本人の申告では100.0) あらゆるネウロイを先制発見・先制攻撃・先制撃破してきた。本人はこの固有魔法を『王権の行使』と表現することもあるが、これは敵とみなしたオブジェクトに対し基本的に接近さえ許さず、一方的に攻撃できる (『生殺与奪権を握れる』) ことを指す一種のレトリックであり、“なんでも言うことを聞かせられる”という意味ではない。ようは超強力・超精密な『目からビーム』。 本人が『玉座』と呼ぶボード型ユニットは、樹齢1000年を越えるトネリコを削り出した芯材に、朽ちた月桂樹の内側で育つ宿り木の樹液と、アフリカ大陸の一部に生息するとある昆虫数万匹分の体液を煮詰めて作った樹脂を塗り固めてフレームとし、表面には聖別された銀と香油などを染料とした呪紋が彫り込まれている。いわば“クラシックな魔術テクノロジー”の結晶たる呪物であり、ボード全体が呪符として機能する。近代技術により製造されるストライカーユニットに比べると一般的な性能面で劣ることは否めないが、機構が単純な分抗靱性・信頼性に優れ、またストライカーなら破損してしまうほどの大魔力を注ぎ込まれても素直に応答する。 個人評価 経歴には不明な点が多い。というより分かっていることの方が少ない。オストマン軍人と思われがちだが、たまたま開戦当時にそこに居たというだけで、オストマン国籍すら持っていない。 性格は尊大。常に周囲に対して上位の存在として振舞う。謙遜や遠慮とは無縁。 所属や階級などの分類や、エンブレムや名前といった同定を当てはめられるのを何より嫌う。分類も区別も唯一無二のものでないから必要になるのであり、自身はそうではないと考えるため。 意外と女性に免疫がない。少なくとも「色を好む」タイプではない。 『空の王』を名乗るが、決して他者を家臣のように扱うことはない。なぜなら誰も彼の国の民ではないから。彼が君臨するのは空であり、どこかの国ではない。少なくとも本人はそう考えている。 国もないのに王だけが存在するなんて滑稽だわ!) +イーグル俺 (イーグル俺) 名前 俺 年齢 19歳 誕生日 10/10 身長 170cm 体格 普通 階級 二等空尉《中尉》 使い魔 使用武器 MG42 または MG131 固有魔法 ストライカーユニット 通称 エルボー1 実績 特になし ウィッチ概要 幼い頃に見た戦闘機に憧れ、パイロットを目指す 小学生の頃に知り合った友は同じパイロットを目指す友人だった 俺は難関試験を乗り越え、小さい頃からの夢を叶える 友は、筆記試験の点数が受験者の中で最低を争うほどであったが潜在能力をかわれ、見事合格 お互いに切磋琢磨し合い、良い戦闘機搭乗者へ成長する +メッサー俺 (メッサー俺) 名前 入力 年齢 21歳 誕生日 11/11 身長 175cm 体格 普通 階級 少尉 使い魔 サラブレッド 使用武器 通常戦闘機 固有魔法 なし 搭乗機 Bf109E-1 通称 メッサー 実績 総撃墜数25機(中隊着任直前) ウィッチ概要 第一次ネウロイ大戦直後の混乱の中拾われた捨て子。出生地・本名など全て不明であり、戸籍上の誕生年月日は保護された日、本籍地は身を寄せた孤児院となっている。拾われた時点で2~3歳だと考えられており、実年齢は23~4歳ぐらいだと思われる。 交通事故に遭った際、本能的にシールドを展開して身を守ったことから魔法力があることが判明。だが飛行特性が皆無だったため通常戦闘機に乗って戦う稀有なウィッチとなった。 固有魔法は特にないが、エースとしての才能はあるとされる。 性格は温厚だが、強い殺気を放つ癖があるため誤解されやすい。本人も気にしており、極力戦闘時以外は抑えるようにしている。が、しょっちゅう殺気が漏れ出して周囲の人間を恐怖に陥れてしまっている。 カールスラント防衛戦のさなか、帰投中に搭乗していたBf109D-1のエンジンが燃料漏れを起こして出火。辛くも基地にたどり着き不時着したものの横転クラッシュして重傷を負い、それまでの記憶を失う。肉体的負傷の回復後リハビリも兼ねてスオムスへ送られた。 乗機Bf109や所属原隊・戦術等については容量超過の恐れがあるためこちらへ
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三角 2 俺「ストライクウィッチーズだと?」 194-387 作者 ID qjqGOpJ+0 総レス数 XXX このページでのレス数 XX 194 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 10 27 07.03 ID 8NPAinQT0 138から ------------------------------------ 数日後 基地内 俺「買い物? 」 芳佳「はい。この前補給したんですけど、急に一人増えたものですから。」 俺「ハハハ、すまんね。そういう事なら、俺も付き合わないわけにはいかないな。」 ルッキーニ「俺も来るのかー! やたー! 」 芳佳「じゃあ支度ができたら外へ来て下さいね。」 俺「いや大丈夫。特にもってくもんもないし。サイフも持ち歩いてるしね。」 芳佳「そうですか。じゃあ行きましょう。」 シャーリー「わたしのドライビングテクニックが火をふくぜ! 」 俺「お、お手柔らかに‥‥(嫌な予感しかしない‥‥)。」 311 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 20 42 10.80 ID 8NPAinQT0 ------------------------------------ ローマ メインストリート 俺「うー‥‥気持ちワリィ。」 シャーリー「あの程度で酔うなんて俺もまだまだ修行が足りないなぁ。」 芳佳「あはは‥‥仕方ないですね。私は俺さんを見てるんで、 シャーリーさんとルッキーニちゃんは買い物をしてきてもらっていいですか? 」 シャーリー「その調子じゃあなあ。」 俺「うぅ‥‥面目ない‥‥。」 シャーリー「じゃあ行ってくる。なるべく時間かけてくるからな? 」 ルッキーニ「えぇ? なんで? 」 シャーリー「いいから! ほらいくぞ! 」 ルッキーニ「あん、シャーリーまってー! 」 芳佳「も、もう、シャーリーさんったら‥‥。」 俺「よ、芳佳‥‥水くれるか‥‥。」 芳佳「あ、はい今持ってきますね。」 俺「悪いな‥‥。」 312 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 20 45 23.31 ID 8NPAinQT0 俺「ふー、だいぶ楽になったよ。ありがとうな芳佳。」 芳佳「これぐらい当然ですよー。これでも医者の子なんですから。」 俺「へーそうなのか。実家がお医者さんなのかな? 」 芳佳「診療所をやっているんです。俺さんも何かあったら来てくださいね。」 俺「何にもなくても行っていいかな? 」 芳佳「! も、もう。またそうやってからかって。」 俺「ハハハ。芳佳はからかいがいがあるなぁ。」 芳佳「もう知りません! シャーリーさんたちと合流しますよ! 」 俺「あ、芳佳。待ってよ! 」 313 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 20 48 36.76 ID 8NPAinQT0 俺「しかしローマって意外とでかいんだなー。もう結構歩いてるよな。」 芳佳「そうですねぇ。前も今みたいにはぐれちゃって‥‥。」 俺「まあ、俺はもうしばらくこのまま見つからなくてもいいけど。」 芳佳「? それは困るんじゃ‥‥。」 俺「こうしてデートできるから、さ。」 芳佳「! ‥‥もう、いっつもいっつも////」 俺「こんなふうに分かりやすい反応返してくれるからやめられないんだよなー。」 芳佳「わ、わたしをおもちゃにするのやめてくださいよ! 」 俺「ハハハ、悪い悪い。あ、そうだ。お詫びに何かご馳走するよ。」 芳佳「‥‥じゃあ、甘いものがいいです。 」 俺「さすがに初めてきた土地だからそれはわからないけど‥‥。」 芳佳「あ、じゃあ私いいお店知ってるんです。そこに行きましょう! 」 314 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 20 52 25.01 ID 8NPAinQT0 ------------------------------------ ローマ とある喫茶店 俺「‥‥こりゃうめえ。」 芳佳「でしょ? 前にシャーリーさんと来たときに見つけたんですよ。」 俺「絶妙な甘さにフルーツの酸味が聞いていて形容しがたい味を作っている。それだけじゃない、 スポンジのこれまた絶妙な柔らかさがこのケーキを次のステージへ押し上げている。」 芳佳「‥‥俺さんって本当に食べ物が好きなんですね。」 俺「ん? まあな。俺って趣味がないんだよね。だから食べることぐらいしか好きなことがないわけ。」 芳佳「そうなんですか。」 俺「あー、作る方もそれなりに好きだよ。食べるほうがもっと好きなだけで。」 芳佳「本当ですか? わー俺さんの料理も食べてみたいかも! 」 俺「いいぜ? あとで食べさせてあげるよ。こんなふうに、あ~ん。」 芳佳「! ‥‥あ、あ~ん////」 俺「へへ、おいしいか? 」 芳佳「おいしいです‥‥とっても////」 315 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 20 55 28.60 ID 8NPAinQT0 俺「うーむそれにしても気になるな。」 芳佳「何がですか? 」 俺「このケーキの作り方だよ。帰ったら研究してみようかな。」 芳佳「いいですねそれ! できたら食べさせてくださいよ。」 俺「まかせろ! よーしそうと決まったら買出しだ芳佳! 」 芳佳「あ、でもシャーリーさんたちが‥‥。」 俺「大丈夫大丈夫! 時間がかかるんだろ? あっちもさ! 」 316 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 20 55 58.62 ID JxWUuGM2O 右手がいてえ壁つよい 317 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 20 58 30.11 ID 8NPAinQT0 ------------------------------------ 基地内 食堂 俺「というわけで作ってみました! 」 シャーリー「ほんとにあの味を再現できるのか? 」 ルッキーニ「ケーキ! ケーキー! 」 ペリーヌ「というか俺さん、料理もできたんですのね。」 リーネ「俺さんは何でもできちゃうんですねー。」 エイラ「私は味にはうるさいゾー? 」 坂本「ケーキか‥‥わたしはもっとこう、和風な物が‥‥」 ゲルト「どれ、いただこうか。」 サーニャ「‥‥いただきます。」 芳佳「あん。もぐもぐ。」 318 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 20 58 45.99 ID kFJ3IyPN0 漏れはシャーリーたんと盆栽でも作ってるよ 319 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 21 01 06.35 ID nAOXNBT/0 じゃあおれは飯でも……ってお姉ちゃんどこさわってふわぁ…… 320 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 21 02 20.60 ID 8NPAinQT0 ルッキーニ「おーいしーーーい!! 」 リーネ「ほんとおいしい! 」 エイラ「うーむ、これはすごいナ。」 サーニャ「おいしい‥‥! 」 坂本「うむ、これは美味だな。」 ミーナ「私はもっと酸味が強いほうが‥‥。」 エーリカ「やるなあ俺。」 芳佳「すごいですよ俺さん。あのケーキにそっくりです! 」 俺「どうやら好評みたいだね。よかった。」 321 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 21 06 03.00 ID 8NPAinQT0 ルッキーニ「ねー! おかわりないの!? 」 俺「あー‥‥あるよ。‥‥ほら、これ。」 ルッキーニ「やたー! いっただっきまーす! 」 芳佳「いいんですか、それって‥‥。」 俺「いいのいいの。」 シャーリー「あー! ずるいぞルッキーニ! 俺! こっちにももう一つ! 」 俺「ごめんなさいシャーリーさん。それで最後なんです。」 シャーリー「なんだー。ちぇー。」 俺「また明日もデザート作りますよ。このケーキは材料使っちゃったんでもう出せないですけど‥‥」 エーリカ「‥‥なら明日は私も手伝おっかなー。」 全員「!? 」 322 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 21 10 16.69 ID 8NPAinQT0 ゲルト「あのハルトマンが‥‥? 」 シャーリー「自分から‥‥? 」 ミーナ「料理を‥‥? 」 エイラ「手伝ウ‥‥? 」 エーリカ「ちょ、ちょっとみんなひどいんじゃない? 」 坂本「ハルトマン、熱でもあるのか? 」 エーリカ「坂本少佐までー、もー。」 ペリーヌ「‥‥まあ確かにお熱でしょうけど。」 リーネ「‥‥うまいですねペリーヌさん。」 エーリカ「そこも! なんかいった? 」 リーネ「いえ! なんでも‥‥」 323 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 21 13 22.97 ID 8NPAinQT0 ゲルト「というかお前は料理をするな! 大惨事になるぞ! 」 エーリカ「ええ? いいじゃんべつにー。たまにはわたしだって‥‥」 ミーナ「‥‥ふふ、いいでしょう。許可します。 ただし、必ず俺さんの言うことを聞くこと。いいわねハルトマン中尉。」 ゲルト「えぇ!? いいのかミーナ。」 エーリカ「おーありがとうミーナ。あいしてるー。」 芳佳「‥‥私も手伝います! 」 サーニャ「す、すごい気迫‥‥」 エイラ「宮藤もずいぶんと乗り気だナ。」 俺「まぁ手伝いは多いほうがいいからな。二人共明日は頼むよ。」 ミーナ「‥‥青春ねぇ。」 坂本「はっはっは! 元気なのはいいことだぞ! 」 324 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 21 17 36.18 ID 8NPAinQT0 ------------------------------------ 翌日 食堂 シャーリー「で、どういう事だよ俺。」 俺「どうしてこうなったんでしょうね‥‥。」 ミーナ「ええと、つまり料理対決ってことかしら。」 ゲルト「宮藤とハルトマンの料理対決って‥‥。」 シャーリー「結果なんて分かりきってるような‥‥。」 ルッキーニ「ケーキ! ケーキー!! ンフー! 」 エイラ「まあ、俺がアシストに入るなラ‥‥。」 エーリカ「それじゃあわたしから行くよミヤフジ。」 芳佳「ええ、どうぞ。がんばってくださいねハルトマンさん。」 325 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 21 21 11.41 ID 8NPAinQT0 俺「さて、じゃあまずは卵を割ろうか。」 エーリカ「よし! とおりゃあああああ!! 」ビュン グシャ 俺「‥‥。」 ゲルト「‥‥。」 ミーナ「‥‥。」 坂本「はっはっは! 豪快だな! 」 俺「‥‥ええっと、卵はもっとこうやさしくね‥‥。」 エーリカ「そうなの? じゃあそーっと」ポロリ ヒュー グシャ エイラ「‥‥。」 リーネ「‥‥。」 俺「‥‥。こりゃ大変だわ‥‥。」 326 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 21 25 18.10 ID 8NPAinQT0 俺「というわけで先に芳佳に作ってもらいました。」 芳佳「扶桑のお茶を使ったケーキです。どうぞ。」 ルッキーニ「あーん。ンー! おいしー!! 」 坂本「ふむ‥‥うまく作ってあるな。」 リーネ「今まで食べたことない味だけど、おいしいよ芳佳ちゃん。」 ペリーヌ「‥‥おいしいですわ。」 ゲルト「うむ、さすがというべきか。」 俺「言うだけのことはあるな。さすが芳佳。甘みと渋みの絶妙なコンビネーションだ。」 芳佳「えへへ‥‥ありがとうございます! 」 327 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 21 29 32.65 ID 8NPAinQT0 ゲルト「さて‥‥ハルトマンのケーキだが。」 リーネ「見た目は普通のショートケーキだけど‥‥」 シャーリー「意外とよく出来てるな。」 エイラ「まあ俺が頑張ってたからナ。」 エーリカ「わたしもがんばりましたよーだ。」 俺「二人の努力の結晶だな。」 エーリカ「初めての共同作業って奴だね。」 俺「ハハハ、そうだな。」 シャーリー「どれどれお味は‥‥少佐、どんな感じ? 」 坂本「うむ‥‥」 ゲルト「‥‥ゴクリ。」 シャーリー「‥‥ゴクリ。」 329 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 21 33 18.36 ID 8NPAinQT0 ペリーヌ「‥‥どうですか少佐? 」 ミーナ「‥‥どう? 」 坂本「‥‥うまい! 」 全員「!! 」 ゲルト「ほ、ほんとなのか? 」 坂本「ああ、まちがいなくうまいぞ。」 シャーリー「どれどれ‥‥んん! んまい! 」 ルッキーニ「おいしー!」 ペリーヌ「いくら俺さんが一緒に作ったとはいえ、 本当にハルトマン中尉がお作りになったの? 」 エーリカ「そうだよー。えへへ、ありがとね俺。」 俺「ん? 」 エーリカ「手伝ってくれてさ。」 330 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 21 37 09.74 ID 8NPAinQT0 俺「なに、当然のことですよ。 それに、途中からはハルトマンさんが一人でやってたんですよ? 気づきませんでした? 」 エーリカ「え‥‥そ、そうだった、かな? 」 俺「それだけ集中してたんですね。とってもおいしいですよハルトマンさんの手作りケーキ。」 エーリカ「!‥‥えへへへ////」 芳佳「‥‥あまい。」 リーネ「芳佳ちゃん‥‥。」 331 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 21 57 33.72 ID p+9esEx1O さるったのでここまで また後ほど 332 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 21 58 08.13 ID Y/IpxSclP よしかぁぁぁぁ!! 333 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 21 58 56.18 ID Y/IpxSclP あと一分くらいか しかし三角関係ものとは初めてだな 334 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22 10 04.38 ID JxWUuGM2O だっておれら恋愛経験ないんだぜ三角関係なんて夢にも思わないぜ 335 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22 10 53.06 ID uPYkvM9LO 酸味が欲しいってミーナさん…まさか!!!! 336 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 22 12 00.93 ID 8NPAinQT0 俺もなんでこんな流れになったのかわからん‥‥くそ!俺が羨ましい!! 385 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 01 22 17.59 ID eMBv2Eau0 330から ------------------------------------ 数日後 ハンガー 俺「空を飛んでると強気になるんですよ。」 シャーリー「あーわかる気がするなー。」 芳佳「! 俺さん。シャーリーさん。」 シャーリー「ん、おーう宮藤。」 俺「よっ。」 芳佳「なにしてらっしゃるんですか? 」 シャーリー「ん。俺の強さの秘訣を聞いてたんだよ。」 芳佳「へぇー、私も気になります! 」 俺「そんな期待の眼差しで見られてもなあ。」 386 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 01 25 47.50 ID eMBv2Eau0 シャーリー「で? 相方の調子に合わせるとも言ったな。どうやってやるんだ? 」 俺「俺、魔法力の色といいますか‥‥感情がわかるんです。」 シャーリー「感情がわかるぅ~? なんだそりゃ。」 俺「たとえば今シャーリーさんはばかにしてますよね。」 シャーリー「ギク。」 俺「反対に芳佳は感動してます。」 芳佳「す、すごいほんとにわかってる。」 俺「前のハルトマンさんとの任務もこれでうまくいったんですよ。」 シャーリー「なるほどなー。ん? 感情がわかるってことは‥‥。」 俺「あ、普段は使ってませんよ。さすがに失礼ですからね。」 シャーリー「そ、そうか。よかった。」 俺「今は別ですけど。」 387 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 01 29 24.83 ID eMBv2Eau0 シャーリー「え、ちょ、まっ! (み、見られてると思うと急に恥ずかしく‥‥! )」 俺「あれあれ? シャーリーさんどんどん赤くなってますよー? 」 シャーリー「や、やめろやめろー! 宮藤からも、ほら何とか言ってやってくれよ! 」 芳佳「だ、だめですよ俺さん。嫌がってるんですから。」 俺「うん。最初から使ってないよ。」 シャーリー・芳佳「へ? 」 俺「ふたりとも結構ストレートに感情だすんで、わざわざつかわなくても‥‥。」 シャーリー「‥‥!! 」 俺「あ、今怒ってます‥‥よね? 」 シャーリー「俺えエエェェェ!! 」 俺「すみませんでしたぁぁぁ!! 」 芳佳「あはは‥‥(感情がわかるってほんとなのかな‥‥ほんとだとしたら、あの時とか‥‥////)」 シャーリー「はぁはぁ‥‥私をまくとは‥‥逃げ足の早い奴め‥‥ん? どうした宮藤。顔が赤いぞ? 」 芳佳「い、いえ! なんでもないです! あ、そうだわたし食事つくらないと! い、行ってきますね! 」 シャーリー「あ、おい! ‥‥まったく。」 388 俺設定その2 本日はここまで[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 01 32 34.16 ID eMBv2Eau0 俺 年齢 15歳 所属 扶桑皇国海軍預かり 連合軍第501統合戦闘航空団所属 身長 160cm 誕生日 9月11日 階級 少佐 使い魔 柴犬「龍」 通称「風」 パーソナルマーク 黒いスペードのマークと赤眼の龍 ユニット 航空:剣改「翔花」 ・特殊機として開発中の「藤花」を全面改修し、戦闘機として実戦投入できるようにしたもの。 ・ほぼ試作機なのでオーバースペック気味。長所は「短所がないところ」。 固有魔法「魔法色別」「???」 ・ウィッチの魔法力を色で感知できる。 この色は感情と直結しており、その色である程度なら感情を読むことが可能。 ・??? 撃墜数 201機(公式)+300機(非公式) ・普段から性格に統一性がなく、ストライカーを履いたり興奮することによって強気になる。 ・固有魔法により戦闘におけるウィッチとのコンビネーションがうまい。 ・基本的に年上に対しては中途半端な敬語を使い、年下や仲の良い者にはタメ口を使う。 ・階級制度をイマイチよく理解していない。 ・各地の飛行隊を点々としていた。その際、対ネウロイの状況を有利に運んでいる。 ・料理が好き。でも食べるほうがもっと好き。煙草の煙が苦手。 ・車にだけめっぽう弱く、すぐに気分を害する。 ・茶っぽい髪色。茶っぽい瞳。 ・??? ・??? ・??? ・??? 389 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/02(土) 01 34 07.69 ID SlJwh4ox0 俺がリア充っすなぁ 三角 3へ続く
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前回までのあらすじ 僕「大和のEDが!本番で中折れしやがって!」 空母『天城』飛行甲板 宮藤、ビショップ、クロステルマンの発進ユニットを並べて空を見上げて待っていると 右舷から中佐が近づいてくるのが見えた。だが、いるはずの少佐がいない。 艦橋側に回りこんで艦尾から着艦し、歩く速度でこちらに近づいてきた。 僕「中佐、坂本少佐は?」 ミーナ「少佐は『大和』の主砲を撃つために…」 ストライカーをクランプで固定しながら訊いたが、それ以上は何も言えなかった。 聞きたくもなかった。中佐が去り、代わりに伝令役の整備兵が来る。 「発進ユニット、搭載完了しました」 僕「…了解。中央エレベータ、下げろ」 歯車が噛み合って、エレベータが下がり始める。何を思ったのか宮藤がこちらに向けて 走ってくるが、その途中で躓いたところをビショップ曹長に止められていた。 その姿もやがて水蒸気で見えなくなる。視界が白く染まり、しばらくして晴れてくると 今度は硫黄臭が鼻を突いた。 僕「エレベータから発進ユニットをどかしたらすぐに飛行後点検に移れ。 点検担当は事前に説明した通りだ。武装班は各自、武器の清掃を」 エレベータから発進ユニットを動かして、固定された震電の整備ハッチを開ける。 片手に持ったバインダを見ながら懐中電灯で部品を照らして1つ1つ目を通す。 作戦前に分解整備をしたので部品を時間ごとに交換する必要はないが、それ以外にも ナットが緩んだ箇所は無いか、構造材や部品に戦闘で発生した割れや歪が無いかも確認する。 僕「震電右脚部、異常なしっと…」 点検項目の一番下にある確認者欄に記名すると同時に野太い砲声が聞こえた。 何事かと思い音のした方向を振り向くと、急激な気圧の変化で中耳が痛くなるアレの 強力なやつが両耳に走った。思わずバインダと鉛筆を取り落としそうになる。 レーダに反応あり!『大和』です! おお!あの爆発の中で… 本番で中折れしたウドの大木が、やっとネウロイを殴り返したらしい。 僕「遅いっつーの…」 悪態を突きつつ、耳抜きをしながら左脚部も同じように点検していく。 が、ネウロイは人間を簡単に帰すつもりはないようだ。 ネウロイからの攻撃です! 熱した鉄板の上で水滴が焼けるような音に混じって 鋼のひしゃげる音と近くで花火が暴発したような音がした。 全艦、退避行動始め! 空母の床が急激に右へ傾く。 とっさに受け身をとって網格子模様の床を転がり、止まったところで床を蹴って立ち上がる。 震電に取り付いて、衝撃で損傷が無いかも見ながら点検項目と照らし合わせる。 『リットリオ』、撃沈! 戦闘員以外は艦内に退避! シールドだと!?構うな、全弾叩きこめ! ダメです、砲弾が起爆もせずに… 鋼を焼き切る高熱のビームと実弾も弾くシールドで鬼に金棒を体現しているらしい。 之の字運動で回避しているらしく、固定されていない物が傾斜に合わせて 床を転がっていく。思わず、このどうしようも無さに何故か左頬が釣り上がった。 僕「ご丁寧にも撃沈前提の壮行会かよ…!」 『天城』が狙われるのも時間の問題だろう。またどこかで鋼が擦れる悲鳴のような音が聞こえた。 砲声と轟音の阿鼻叫喚の中で誰かが走ってくる足音がする。それは水密戸の前で止まって ハンドルを回した。ゆっくりと鋼製の重い扉が開くと特徴的な髪型の頭が見えた。 僕「…何故あなたがここに?」 息を切らした宮藤が膝をついて息を整えて、こちらをキッと見据えた。 宮藤「中尉さん、私をもう一度飛ばしてください!」 僕「…僕達は今、尻尾を巻いて遁走しているところですが。ネウロイに袋叩きにされる前に、ね」 いかにも言い出しそうなことを言ったからか、思わず在り来りな言葉で返した。 宮藤「坂本さんがまだ戻ってきていないんです!だから助けなきゃいけないんです!」 僕「個人の思惑でストライカーを勝手に動かそうとでも?」 宮藤「坂本さんを見捨てるんですか!?それでもあなたは止めるんですか!?」 白くなるまで拳を握りしめた宮藤が詰め寄ってくる。 また僕の命令違反で、これ以上誰かを殺したくはない。 考えていることも見透かされるような気がして、宮藤の瞳孔から顔を背けた。 僕「……悔しいのは分かる。だがな、さっきの戦闘で疲弊したあなたが助けに行ったところで 状況は逆立ちしても変わらない。戦死者名簿に自分の名前を増やしたいのか?」 整備作業を続けている他の整備兵の怒号とスピーカから流れる無線だけが聞こえる。 またどこかで轟沈する艦の断末魔が格納庫に響いた。 点検項目を確認し終えて整備ハッチに手を掛けた。 宮藤「…………生きて帰って来れば良いんですよね」 (推奨BGM。ただし音量注意) 整備ハッチを閉じようとした手を止めて、まじまじと宮藤を見つめ返す。 僕「…人の話、聞いてました?」 宮藤「聞いてました!それでも、みんなで生きて帰らなきゃ意味が無いでしょう!?」 額に手のひらを当てて天を仰いだ。501は命令無視が平常運転なのだろうか? ただ分かることは、この手合いは言い出したら聞かない。整備ハッチを閉じる。 点検完了と確認欄に記名して、ヘッドセットのマイクを口元に近づけて手で隠した。 僕「賭けてみるか…整備班、飛行前点検を」 待っていましたと言わんばかりに各々が動き始めた。 暑さと負け戦でうだっていた雰囲気に再び活気が湧いてくる。 僕「…宮藤さん。あなたに賭けても良いですか?」 宮藤「はいっ!ネウロイをやっつけて、坂本さんを助けて、生きて帰ってきます!」 宮藤の揺るぎない目を見て、苦笑いと共に溜め息が出た。 命令無視に便乗するあたり僕も狡い人間だ。 それでもネウロイに殴られっぱなしというのは腹が立つ。 僕「…ストライカー全機の飛行前点検は?」 「スピットファイア、完了!」 「メッサー、全機の点検終わりました!」 「ドーラ、準備よし!」 「マスタング、異常なし!」 「ストレーガ、準備完了!」 「ミグ、いつでも動かせますよ!」 「VG、点検完了!」 ドミノ倒しのようにリズムよく点検完了の返事が返ってくる。 予め飛行前点検を済ませていたのではないかと疑いたくなる。 僕「震電は僕が診たところだから良しと…宮藤の震電 ハルトマン中尉のメッサーとバルクホルン大尉のドーラから中央エレベータに載せろ。 残りは後部エレベータに付近に固定して、中央エレベータが上に着くまで待機」 「「「「了解!」」」」 手の開いている者が発進ユニットに駆け寄り、エレベータに向けて押していく。 それを見ながらヘッドセットに電源を入れた。無断で動かしたら指揮所にいるおっさんが 何か言ってくるだろう。もし何か言ってきたら言い訳でも言っておくか。 「発進ユニット搭載完了!」 僕「了解。中央エレベータ上げろ。宮藤さん、行きましょう」 宮藤「はいっ!」 震電に飛び込んで宮藤の頭と腰辺りから犬の尻尾が生える。 エレベータの床の周りから水蒸気が這って来て、小さく震えながらゆっくりと上がり始めた。 ここからは見えないネウロイを睨む。 僕「さぁ、第2ラウンドと洒落込むか…!」 空母『天城』飛行甲板 足元の甲板が小さく揺れて、金属が噛みあう音が微かに聞こえた。 シャーリー「ん?今揺れなかったか?」 ルッキーニ「うん、揺れたね」 飛行甲板が鈍く揺れ始めた。蒸気機関が深い溜息をつくような音もする。 この音はストライカーがしまわれた時と同じ音… 艦長、中央エレベータが作動中!誰かいます! 誰だ中央エレベータを稼働させているのは!? 後ろを振り返った。 甲板のど真ん中に大口を開けたエレベータの縦坑から白い水蒸気が揺らめいている。 格納庫の整備班か!?僕技術中尉!応答せよ! ……えーこちら僕技術中尉です。どうされましたか? 何故エレベータが稼動しているんだ!答えろ! ロマーニャの空気を吸いすぎてしましてね。 女性1人を残して野郎どもだけ撤退、ってのは納得できませんね 艦橋のスピーカからちょっとだけ冗談めかした声が聞こえる。 貴様は自分がしていることをわかっているのか!?撤退命令が出ているんだぞ! そんなもの承知の上ですよ。生きて逃げ帰れたら鉄拳制裁でも軍法裁判にでも いや、弁護士なしの略式裁判にでもかけてください。以上、通信終わり おい、待て!…クソッ、電源を落としたな! 床がラチェットで止められる振動が伝わる。 水蒸気が風にゆっくりと流されて、小柄な影が浮かび上がった。 同飛行甲板 さて、静かになったな。用を成さなくなったヘッドセットをとって首に掛ける。 潮の匂いに混じって硝煙混じりの海風が、ほぼ真正面から顔を嬲った。 宮藤に視線が集中しているうちに、こちらの仕事を済ませておこうか。 僕「バルクホルン大尉とハルトマン中尉のストライカーを宮藤と接触しない距離をとれ。 あとは至急、その2人を呼んでくること」 あとは残りのストライカーを上げるだけ。 備え付けの伝声管を見つけて、艦橋から生えたそれの蓋を開けた。 僕「飛行甲板より格納庫へ。後部エレベータから残りを上げろ」 了解です! 伝声管特有の反響した声が返ってくると、後部エレベータが下がり始めた。 それと同時にして、足元が青く光りだす。空母を丸々飲み込む直径の魔方陣に驚いた。 おいおい、どこにこんな魔法力が残ってたんだよ。 宮藤「発進!」 海風が耳の周りで乱流を起こす中でもはっきりと聞こえた。マ43のエンジン音が高鳴る。 固定ボルトを開くと、ゲートから解き放たれた競走馬のように宮藤が飛び出した。 右へ左へ火花を散らしながらも、空母の端まで一気に駆け抜ける。 フッと視界から消える。しかし次の瞬間には巨大な水柱を立て、重力の軛から解かれるようにして 宮藤と震電が煌めきながら急速上昇していた。 僕「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、か…」 この場合は瀬ではなく空だな。略帽を被り直して後部エレベータに向かう。 バルクホルン大尉とハルトマン中尉も各々のストライカーを履いたようだ。 他のウィッチも自分のストライカーに向けて走りだしている。 シャーリー「僕中尉!」 P-51に向かって走っていたシャーリーが僕の名前を呼んだ。 僕「どうした?」 シャーリー「尻尾を巻いて撤退ってのはあたしも出来ないから、もう一回飛んでくるよ!」 僕「了解だ。でも絶対に…」 言いかけたところで軽く握った拳が伸ばされる。 先ほどの戦闘で疲れているはずなのに、どこか楽しそうだ。 シャーリー「生きて帰ってこい。わかってるよ、絶対に帰ってくる」 僕「…ああ、行って来い!」 同じように緩く握った拳をシャーリーの拳にぶつけると ニッと笑ってP-51のある発進ユニットへ走っていった。 バルクホルン大尉とハルトマン中尉の説得に納得したのか呆れたのかわからないが 中佐もストライカーを履いてウィッチたちと並ぶ。 ミーナ「坂本少佐の救助と宮藤さんを援護します!ストライクウィッチーズ、出撃!」 「「「「了解!!!!」」」」 9人が空母を走り抜け、空へと上がっていく。僕達の仕事はこれで終わった。 あとは天命を待つのみ。略帽を振って混迷の空へ飛び立つヴァルキューレを見送った。 上空 空母から飛び上がってネウロイの待つ空へ駆け上がる。 液冷エンジン特有の甲高いエンジン音が心地良い。 ミーナ「全員、よく聞いて」 耳元のインカムから中佐の声がした。 よく聞こえるように手を当てて左耳のインカム押し込む。 ミーナ「宮藤さんの援護のためにV字隊形、『フォーメーション・ヴィクトル』で 敵陣に突入します。バルクホルン大尉、ペリーヌさん、サーニャさん リーネさんが宮藤さんの直接支援、シャーリーさん、エイラさん、ハルトマン中尉 ルッキーニちゃんはネウロイを撹乱して一気に攻めこむわよ!」 「「「「了解!!!!」」」」 一気に増速して敵陣の真ん中で単騎奮戦している宮藤に近づく。 正十二面体のネウロイが宮藤へビームを撃とうとしたが 放たれた弾丸の奔流がネウロイを破片へと変えた。 ミーナ「行くわよ…『フォーメーション・ヴィクトル』!宮藤さんを援護します!」 急速上昇して全員が散開する。ネウロイの編隊上空で一旋回。数匹重なった瞬間を見計らう。 シャーリー「…今だ!」 ストライカーを翻して急降下。何本かのビームがあたしの周りを通り過ぎていく。 宮藤を取り囲もうとしたネウロイが視界いっぱいに広がってくる。 シャーリー「当たれぇ!」 BARを一斉射。7.62mmの弾丸がネウロイの黒い装甲を穿ち、砕け散った。 破片の間を減速せずに通過して宮藤の方へ振り向く。 シャーリー「さっさとやっつけちゃおうぜ!」 異変に気づいたネウロイがこちらに向かってくる。 応援もそこそこに、追従してきたネウロイのビームをシギングで躱す。 ビームが止んだ隙に急旋回して上昇。血流が遠心力で足先へ集中して視界が暗くなる。 ひっついてきたネウロイに弾痕を刻み、撃墜を目の端で確認してマーリンへ魔法力を叩き込む。 シャーリー「行っけぇぇぇぇぇ!」 気のせいか、いつもより快調に回転数が上がっていく気がする。 別のネウロイが進行方向にせり出してくるが、躊躇わずトリガを引いて撃墜。 空になった弾倉を捨てて、新しいのを叩き込む。 宮藤の方を見遣ると、刀のようなものを持ってネウロイのコアを舐めるようにして上昇していた。 シャーリー「頑張れ、宮藤!」 ネウロイの進路に割り込んでBARを向け、行き足を弾丸で足止めさせる。 焦っているのかイラついているのか、ネウロイの動きが単調になってきている。 シャーリー「あと少しだ…」 食いしばった歯から漏れ出した。他のウィッチも半円の陣形を組んで 迫り来るネウロイから必死で宮藤の背中を守る。あと少しでこの戦いも終わる。 右肩に銃床の振動が伝わって、銃身が赤熱してくる。頑張れもう少しなんだ……! 弾倉に残った最後の弾丸を放つと、後ろでガラスが割れるような音がした。 空母『天城』飛行甲板 ネウロイから遠く離れているのに、その音は聞こえた。 紅いネウロイのコア白く光り、周りのネウロイが白い破片へと姿を変えて海面へ落ちて行く。 誰も何も言えずに、海風と波の音だけの静寂が僕達を包む。 …ネウロイの反応が消滅! 艦橋に取り付けられたスピーカから観測員の歓喜に満ちた声がする。 何、本当か!?………こちら艦長の杉田だ。私もネウロイの消滅を確認した。 ……今度こそ我々の、人間の勝ちだ! その宣言で周りの艦から地鳴りのよう雄叫びが聞こえた。飛行甲板にいる整備兵たちが 各々の略帽を空に向けて投げ上げる。スピーカからはブリタニア語で、カールスラント語で ロマーニャ語で、扶桑語で、喜びを爆発させた乗組員の叫びが響いた。 僕「くそっ、涙腺が…」 嬉し涙が落ちる前に顔を上げる。 滲んだ視界に、11人の魔女達が飛行機雲を描いて艦隊の上を飛んでいくのが見えた。 目次へ戻る
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ゲルト「水だ!水を持ってこい!」 俺「そうか!」 俺「水よ!」 ジャバ シュゥゥゥ 俺「消えた!俺のお手柄だね!」 ゲルト「貴様!」 ゲルト「私達のズボンをこんなにしおって!」 ゲルト「何が手柄だ!元はと言えばお前が火をつけたんだろう!」 俺「ひぃ!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー ミーナ「あなた何でもできるんじゃなかったの?」 ミーナ「失敗しかしていないじゃない」 俺「ごめんなさい…」 ミーナ「私のズボンこんなにしてくれちゃってまったく…」 ミーナ「もうここにはもう置いて置けないわ」 俺「そんなぁ」 ウーーー 俺「うわ、びっくりした!なんだ?」 坂本「ミーナネウロイだ!」 ミーナ「ええ!今行くわ!」 俺「汚名挽回のチャンス来た!」 ミーナ「これ以上汚名を増やしてもらうのは困るんだけど…」 俺「早く行こう!」 ミーナ「あ!ちょっと!」 ミーナ「……」 ミーナ「不安だわ…」 949 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/26(火) 12 22 37.61 ID R2qcJnk3O たしかに汚名は返上するものだなw 950 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/26(火) 12 25 06.54 ID BulBQC5gO 坂本「お前も出るのか」 俺「汚名を挽回しに行くんだ!」 坂本「そ、そうか…ほどほどにな…」 ミーナ「ストライクウィッチーズ発進!」 『了解!』 俺「おお!格好いい!」 俺「じゃあ俺も!」 俺「風よ!」 ブワッ エイラ「ナンでストライカー無しで浮けるんダ?」 俺「俺、いきまーす!」 ヒューン ゲルト「あれか!」 坂本「コアはあの」 俺「俺頑張っちゃうよー!」 ヒューン 坂本「おいまて!勝手な行動は」 俺「土の精霊よ!俺に力を!」 身体能力UP!↑ティウン♪ 俺「チェストー!」 ドガーン ペリーヌ「素手でネウロイの装甲を砕きましたわ!」 坂本「信じられん…」 俺「風と水の合体魔法!」 俺「ストーム!」 ギュルルルルル ペリーヌ「今度は海から竜巻が!」 エイラ「ネウロイを飲みこんだゾ!」 パリィン 俺「倒したよー!」 ヒューン 俺「どうどう?俺凄い?」 俺「汚名挽回できた?」 坂本「ああ、できたぞ」 坂本「単独行動、命令無視」 坂本「ネウロイも倒したのにな」 坂本「汚名挽回のついでに名誉返上も出来てよかったな」 ミーナ「帰ったら私の部屋に来なさい。ご褒美をあげるわ」 俺「おお!やったー!」 ―ミーナの部屋― 俺「ご褒美は!?」 俺「食べ物か!」 俺「まさかキス!?」 俺「お、俺心の準備が///」 ミーナ「いいえ。もっと良いものよ」 俺「もっといいもの!?///」 ミーナ「そうよ。欲しいでしょぉ?」 俺「は、はは、はい!///」 ミーナ「あら、そんなに欲しがってくれるなんてよかったわ」 ドサッ 俺「なに?この紙の山」 ミーナ「ご褒美よ?」 ミーナ「これ全部に反省文を書いてもらいます」 俺「え、やだ」 俺「キスがいい」 俺「俺頑張ったじゃん」 ミーナ「あなた何をしたかまだわかってないの!」 ミーナ「あなたは何もいいことしてないの!」 俺「ネウロイ倒した」 ミーナ「ええそうね。でも命令違反をしたでしょう?」 ミーナ「プラマイゼロよ」 ミーナ「その残念な頭でも意味分かるかしら?」 ミーナ「本当なら追い出すところだけどあなたの強さに免じて反省文だけにしてあげたのよ?」 俺「えー無理無理、こんなに書けない」 俺「それに何を書いたらいいんだ?」 俺「それに俺軍人じゃないよ」 ミーナ「書くの?書かないの?」 ミーナ「書かないのならここに置いとけないわね」 俺「究極の2択じゃねーか」 俺「う~ん…」 俺「そうだ!取り引きをしよう!」 俺「俺若返りの魔法薬が作れるだ!」 ミーナ(若返り!?) 俺「それ上げるから反省文書かなくていい?」 ミーナ「規律が…いや若返り…規律…若返り…」 俺「綺麗になる薬もおまけするからさ!」 ミーナ「のったわ!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 坂本「厳重注意だけですむなんてな」 ゲルト「しかしあの強さだ…」 ゲルト「戦力になると考えたんだろう」 エーリカ「で、俺はどこにいるの?」 坂本「部屋に閉じ籠ったきりでてこない」 ゲルト「それなりに反省しているのだろう」 エーリカ「ちょっと見に行って見ようよ」 ―俺の部屋― 俺「結構得意なんだよね薬の調合」 ぐつぐつ ぐつぐつ 俺「ついでに惚れ薬も作ってみよっと」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー エーリカ「俺ー入るよー」 ガチャ 俺「今はだめー!」 ググッ エーリカ「いいじゃんいれてよー」 ギリギリ ゲルト「変われハルトマン」 ドン 俺「うわっ」 ドンガラガッシャーン エーリカ「ちょっと大丈夫?!」 俺「いてて」 ゲルト「すまん…」 俺「ああー!薬がー!」 俺「みんな息止めてー」 俺「吸っちゃだめー!」 エーリカ「…なんだか身体があつく///」ハァハァ ゲルト「ボーッとして変な気持ちに…///」 俺「なんかやばい!全部混ざって変なことに!」 エーリカ「…ねえ俺…はぁはぁ///」 ゲルト「はぁ…はぁ///」 俺(どうしよう!) 俺「とりあえず逃げるか」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー エイラ「サーニャ///いいダロ///」 サーニャ「今日だけよエイラ///はぁ…はぁ…///」 俺「ここもだめか!次!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 芳佳「うへへ…リーネちゃん///」 リーネ「あっ///芳佳ちゃん///」 俺「ここもか!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー ペリーヌ「少佐ぁ///」 坂本「ペリーヌ///」 俺「うわぁ…」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー ルッキ「シャーリー柔らか~い///」 シャーリー「あっ///」 俺「oh...」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 俺「やっべえよ、なんか大変なことになっちゃったよ…」 俺「また怒られるよどうしよう…」 俺「なんの薬かさえわからないからなぁ」 俺「解毒薬作れないんだよなぁ…」 俺「はぁ~」 ミーナ「あら、こんな所にいたの」 俺「やばっ!見つかった!」 ミーナ「私の部屋に来なさい」 俺「は、はい…」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー ―ミーナの部屋― ミーナ「ねぇ…身体がウズウズするの…」 ミーナ「はぁ…はぁ…///」 ミーナ「ねぇ…いいでさしょ…///はぁはぁ///」 俺「ちょ!鬼ババア!抱きつくな!」 俺「ちょっとー!」 987 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/26(火) 15 50 13.65 ID rY7SiJ1e0 ほうほう 988 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/26(火) 15 52 11.98 ID BulBQC5gO ミーナ「そんなに怯えなくてもいいのよ~///」ハァハァ ミーナ「ほらぁ~すぐよくなるから」 ミーナ「ね?どぉお?」 俺「」 ミーナ「うふふ…可愛いわね」 ミーナ「もっと可愛いがってあ・げ・る」 俺「」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 989 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/26(火) 15 53 23.54 ID L4AUUCYdO ほほう 990 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/10/26(火) 15 59 59.62 ID BulBQC5gO 師匠「まったくけしからんな」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 俺「んん…っ?」 ゲルト「目が覚めたのか」 俺「あれ?みんないる」 俺「どおしたの?」 ミーナ「なんてことをしてくれたの」 俺「ええっ!?」 ミーナ「あなたにはここをでていってもらいます!」 俺「」 坂本「短い付き合いだったな」 俺「そんなぁ…」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーー 魔法使いの弟子3へ続く
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キ84 第三話「一緒に出来ること」後編 ~501JFW基地北方上空~ アルミ合金の翼が大気を切り裂き、ハ45-42エンジンが吸気、圧縮、燃焼、排気を繰り返し、哮ける。 エンジンが耐えうる限りの限界巡航速度で四式戦闘機を飛ばす。 ミーナ《ザザッ・・・こちらスペードのエース。 俺少尉、応答してください》 俺《・・・こちら俺です。 なんでしょうか、中佐?》 ミーナ《あなた、何をしているのか分かってるの?》 俺《上官命令無視、無断出撃、無許可離隊、軍の備品を強奪・・・ 上官に対する不敬も付けますか?》 ミーナ《それがどういう意味か、知っているわね》 俺《良くてDS(不名誉除隊)、悪くてお空の上に配置換え、ってとこですか》 ミーナ《それでも戻る気は無いのかしら?》 俺《ありません、中佐。 あんだけ啖呵切っといて今更引けるほど人間が出来てなんですよ》 坂本《・・・ったく、仕方のない奴だ》 俺《坂本少佐?》 坂本《構わん、行け》 ミーナ《美緒!》 俺《いいんですか?》 坂本《いいからひと暴れしてこい! ただし、絶対に無謀な事はするな》 俺《・・・了解!》 ミーナ《本当に無茶はしないでね、俺さん。 以上、交信終わり・・・ブッ》 俺も交信機を切ると、酸素吸入器を直してスロットルを握りしめた。 数m先に位置するエンジンの鼓動を確かめるように計器盤に手をやると、呟いた。 俺「頼むぜ・・・ハチヨン・・・」 そして疾風もそれに呼応するかのように過給器の低い唸りを上げた。 2200馬力の心臓がその合金の躰を震わせ、一人と一機はネウロイを目指して進む。 ◇ ◇ ◇ ~同時刻、ピエトロ・ラ・クローチェ付近フェラーラ邸~ バタンッ ドアが弾かれたように開いて、箒を携えた三人の少女が戸口に見えた。 宮藤「アンナさん、大変です! ネウロイがこっちに来ます!」 アンナ「今、あんた達の基地から連絡があったよ」 リーネ「誰か、出撃してくれたんですか?」 アンナ「・・・一人だけ、間に合うかもしれない奴が出撃したそうだ」 ペリーヌ「ひ、一人だけ・・・それじゃ・・・」 アンナ「このままじゃ、この家は諦めたほうがいいかもしれない、ね」 宮藤「ええっ、そんな・・・」 ◇ ◇ ◇ ペリーヌ、リーネ、宮藤の三人がフェラーラ邸の裏手からネウロイの様子を伺っている。 キュシャァァァア ネウロイから放たれたビームが海面を引き裂いた。 宮藤「まっすぐこっちに向かってきてる」 リーネ「このままじゃ島も橋も・・・」 ペリーヌ「―――確実にやられますわね」 アンナ「あんた達、なにしてるんだい さっさと逃げるんだよ!」 宮藤「ここを見捨てるなんて出来ません!」 リーネ「家族が帰ってくるお家なんですよね」 アンナ「・・・・・・」 ペリーヌ「それに、この橋が無くなってしまったら、お孫さんたちが帰ってきたときの目印が無くなってしまいわすわ」 宮藤「私たちの仲間も今向ってるんです。 信じられる仲間が!」 アンナ「あ、あんた達・・・」 ◇ ◇ ◇ 宮藤「発進!」 宮藤の号令とともに、三人の魔女が納屋から飛び出すようにして空に舞い上がった。 ペリーヌ「私とリーネさんが編隊で攻撃、宮藤さんは援護して」 宮藤・リーネ「了解!」 ペリーヌは愛用のブレンMk.I軽機関銃のグリップをアサルトポジションに移動させるとネウロイに向かって突撃した。 ペリーヌ「攻撃開始!」 ギュァァァ ネウロイが迎撃しようと三人にビームを撃つ。 だが身を捻ってかわすペリーヌ。 と、即座にブレンを構えて単連射を送り込むが殆ど効いていない。 バウッ! すかさずリーネの対装甲ライフルから放たれた.55口径弾がネウロイの装甲を削った。 しかしこれも直ぐに再生を始めてしまう。 ペリーヌ「―――硬い!」 リーネ「もっと火力を上げないと破壊できないよ!」 《ザザッ―――火力ですか?十分ありますよ、曹長》 リーネ「―――え?」 急にインカムに宮藤のものでもペリーヌのものでもない声が飛び込んで来た。 そして同時に後方から雷鳴のような轟音が届く。 ゴァァァッ! 深緑の四式戦がペリーヌ達三人の魔女を追い越した。 俺《間に合ったー! 遅れてすみません、中尉》 ペリーヌ《増援って・・・貴方でしたの!》 俺《そうです。 ここは俺が抑えますから、中尉達は下がってください》 リーネ《そ、そんなの無茶ですよ、俺さん!》 宮藤《そうですよ、危険です!》 俺《大丈夫、何とかします。 それより早く民間人を!》 それだけ言い捨てると返事も待たずにネウロイ目がけて吶喊を掛けた。 ペリーヌ《ちょ、ちょっと!》 改めて眼前のネウロイを見つめる俺。 俺「で、でけぇ・・・」 そう、それは全幅で裕に50m近い巨大な黒禍の塊だった。 今まで仮想敵として想定して訓練してきた飛行盃などの小型のネウロイとは比べ物にならない巨大さを誇る。 初めて見る「規格外」のネウロイ。 そしてそれこそが「ストライクウィッチーズ」本来の敵。 俺「・・・でも今更引くわけにはいかねぇよな」 ギリと奥歯を噛みあわせると、左手のスロットルレバーを押し込んで出力を上げた。 過給器の回る甲高い音が耳に届き、一瞬遅れて機体を前に押し出す。 キュァァァァァ! ネウロイが件の金切り声を上げてビームを発射すべく、体を赤く光らせた。 俺「んっ!」 下腹部に力を入れ、操縦桿を倒しつつラダーペダルを踏み込む。 機体のロールと横滑りが相まって、螺旋状の機動を取る。 キュンッ! ネウロイの放ったビームを中心に、巻きこむように機体を回してかわした。 俺「今度はこっちの番だ」 視界の半分も塞ごうかという巨大な黒い影に光像式照準器の十字を重ねた。 じっくりと機体を安定させて、操縦桿に付いた引き金にかかった親指と人差し指を絞る。 ドドドドドドドドド! 機関砲弾がネウロイの表面装甲に着弾し、穴を穿った。 さっきリーネが撃ち込んだ.55弾よりも大きく装甲を削れている。 俺「・・・いける!」 その火力の有効性を確かめると、今度は二度目の攻撃を加えるべく機をひねってコースから離脱した。 宮藤《俺さん!援護します!》 後ろから宮藤達が援護射撃をネウロイに加え始めた。 俺「っ、下がってろって言っただろ・・・」 《中尉、宮藤軍曹達を下がらせて下さい》 ペリーヌ《ど、どうしてですの?》 俺《こいつは俺が落としますから!》 ペリーヌ《一人でなんて無茶ですわ!》 俺「んな事言ったって俺ぁウィッチを戦わせたくねぇんだよ・・・」 《とにかく大丈夫ですから、クロステルマン中尉達は下がっててください!》 そう無線機にがなり込むと、二度目の攻撃を掛けようと操縦桿を捻った。 同時に視線をもう一度ネウロイに向ける。 ―――気を散らしすぎた。 既に赤く発光し、ビームの発射体制にに入った砲台が見える。 こっちを狙ってやがる。 そう気がついたときにはもう遅く、幾条かの光線が俺目がけて大気中を駆けてきた。 ほんの僅かなビームが到達するまでの一瞬、叩きつけるようにスロットルを前方に押しこんで機体を加速させた。 ヒュバッ! ビームが僅かに尾翼をそれて空を捉える。 ついで、次々にネウロイの体表からさらなる追撃が襲い来る。 俺「ちくしょう!」 振り回されないようにしっかりと操縦桿を足で挟みこみ、上下左右へと機体を揺する。 強烈なGに首が振り回され、視界が振られた。 キュァァァァァ! ネウロイが吠え、次々にビームを撃ち出す。 そしてそれをなんとか、ギリギリにかわしていく。 いや、ギリギリにしかかわせない、一切の余裕が無い。 ロールした側をビームがかすめ、キャノピーを通して禍々しい赤い光が操縦席を照らした。 俺「ぐ・・・」 その間にも宮藤達が援護射撃を掛けるが、ネウロイは俺を集中的に狙う。 まるでシールドが張れないことを分かっているかのように。 俺「まだ・・・ハァハァ・・・まだ、いける・・・」 度重なる苛烈な戦闘機動を繰り返したせいで、ろくに呼吸が出来ていない。 ぜいぜいと肺になんとか酸素を送り込んで意識を保とうとする。 だがネウロイは待ってはくれない。 キュシャァァァア 俺を責め立てるような金切り声を上げ、さらに追い打ちを掛けてきた。 辛うじて操縦桿を引き寄せ、機体を射線からずらした。 俺「ハァハァ・・・・・・・くっ・・・」 遠心力が体を座席に押し付け、肺を潰しにかかる。 体中の体液が足に下がり、視界が歪む。 体が言うことを聞かない。 視界が暗くなりかけ、手から力が抜けて操縦桿が滑り抜ける。 リーネ「俺さん、危ない!」 旋回が緩んで危険なほどネウロイの射線に近づいていた俺の機体の前にリーネが飛び込んできた。 そしてそのままシールドを展開してビームを受け止めた。 もしリーネが割り込んでいなかったら確実に俺を捉えていただろう。 リーネ「早く逃げてください!」 俺「うっ・・・ゼイゼイ・・・ああ・・・・・」 朦朧とする意識を掻き集めて操縦桿をなんとか引き寄せようとする。 だが、腕に力が入らずうまく出来なかった。 リーネ「俺・・・さん!早く・・・!」 獲物をいたぶっている時に邪魔されたのがえらく気に触ったのか、ネウロイが今度はリーネを執拗に狙う。 一、二、三・・・次々にビームがリーネのシールドに集約されていく。 宮藤「リーネちゃん!」 宮藤が援護射撃を行いながら前進する。 一方でペリーヌも敵の攻撃を引きつけようとネウロイに向かって幾度も突撃を仕掛けるも、効果は薄い。 俺「くぅ・・・ふんっ!」 辛うじて繋がっている意識の糸を手繰り寄せ、力いっぱい操縦桿を引いた。 機体がネウロイのキルゾーンから離れ始めた。 だが、時既に遅し。 キュァァ! 多数の攻撃に対処して飽和状態に陥ったリーネのシールドが間に合わず、ネウロイのビームがユニットを掠めた。 ドウッ! リーネ「きゃぁ―――!」 スピットファイアがエーテル攪拌護符発生部にダメージを受け、それより下部が切断された。 断面から出血するようにオイルを撒き散らし、リーネもろとも海面に目がけて自由落下を始めた。 宮藤「リーネちゃぁぁぁん!」 リーネ「芳佳ちゃん!」 宮藤が必死に急降下してリーネに追いすがる。 俺「・・・畜生!」 ガンッ! なんとか酸欠から回復した俺は悪態をついて操縦席のジュラルミン板を殴った。 俺「なんだこの様はっ!!」 少しでもウィッチを助けたい、少しでも少女たちを戦場から遠ざけたい、少しでも魔女の犠牲を少なくしたい。 そう志して俺はウィッチに代わることの出来るよう航空兵に志願したはずだった。 なのに、今や俺の事を庇ってウィッチが撃墜されようとしている。 本末転倒じゃないか。 だが、俺の力ではあのネウロイに太刀打ち出来ない。 例え鋼鉄の天馬に跨り、20mm口径の鉛の剣を振り回し、アルミ合金の鎧を纏おうとも所詮は人の子。 魔力の加護の無いただの男にはシールドは張れず、肉体強化の恩恵もなく、ネウロイの瘴気にも抵抗できず、ただただ己の無力さを思い知らせるのみである。 圧倒的な怪異の力の前にはまるで赤子のようにねじ伏せられるの関の山だ。 たかが飛行盃程度を撃墜して喜んでいた自分が浅ましく思える。 俺「頼む、彼女を助けてくれ・・・」 ただ操縦席で祈るしか無かった。 ドォン! 急降下していた宮藤が派手な水柱を立てた。 飛沫が晴れると、リーネを抱えて水面から上昇してくる宮藤が確認できた。 俺「・・・助かった・・・・・・」 宮藤の活躍でリーネは救助された。 だが依然敵は健在であり、こちらの戦力は減少した。 しかも攻撃の要であるリーネが飛行不能、俺も激しく体力を消耗しこれ以上の激しい戦闘機動は難しい。 総戦力四名中一名OOC(戦闘不能)。 単純に計算すれば25%の戦闘力を喪失したことになる。 もしも師団規模なら全滅と判断される数字だ。 ―――『撤退』 その二文字が頭を過る。 みすみす眼前の敵を残して指を咥えて逃げ帰るしか無いのか――― 自分の力ではどうしようもないのか――― 「民間人の家一軒守れない」のか――― 自分が言い放った言葉が今更のように返ってくる。 出来ることいっそならここに残って死ぬまで戦いたい。 だがそれでウィッチに危険が及ぶなら、それは避けねばならない。 どうすればいいのか、どうしたらいいのか。 逡巡してる俺の脳内にある声が響いた。 『あたしたちはあたしたちに出来る最善のことをしてるだけさ』 以前、頑なにネウロイの撃墜に拘る俺にシャーリーが掛けた一言。 それこそが必要な光明だった。 今ならシャーリーの言っていたことがよく分かる。 俺はウィッチ達を甘く見ていた。 確かに能力はあっても中身は少女に過ぎない、と。 だから俺が守ってやらないといけない、と。 だがそれは違った。 ―――ただ『守りたい』。 その気持があるだけだ。 リーネは無茶をした俺を守ってくれた。 そして宮藤はそのリーネを守った。 自分が、今できる最善を尽くすだけ。 そこにはウィッチもパイロットも関係ない。 魔力があろうが無かろうが、それは最早問題ではない。 俺「・・・そういう事か」 すぅ、と胸いっぱいに息を吸った。 俺「俺達に出来ること、か」 《宮藤軍曹、ビショップ曹長は大丈夫ですか?》 宮藤《は、はい!ストライカーは壊れちゃいましたけど、怪我はありません》 リーネ《ごめんなさい、俺さん・・・》 俺《いいえ、謝るのは自分の方です。 申し訳ない》 ペリーヌ《あら・・・》 (最初に出撃した時とは随分と違いますのね・・・) 初出撃で長機を勤め、俺の無茶な行動を目の当たりにしていたペリーヌは変化を感じ取ったようだ。 ペリーヌ《・・・謝っても残念ながら状況はよくはなりませんわ》 リーネ《このままだとアンナさんのお家が!》 リーネの言うとおり、最早ネウロイは小島の眼前まで迫ろうかとしていた。 到達するまでにもう一度攻撃を掛けるのが限界だろうか。 宮藤《どうしよう・・・》 俺《中尉、よろしいですか?》 ペリーヌ《どうかしましたの、俺少尉?》 俺《自分に策があります》 ペリーヌ《策?》 俺《ええ、あのネウロイを倒す作戦です》 ペリーヌ《一体どうやって?》 俺《こいつの20mmを腹いっぱいご馳走して、デザートにビショップ曹長の狙撃でお引き取り願いましょう》 ペリーヌ《確かにそれなら装甲も破れてコアも攻撃出来ますわね。 でもシールドの無い貴方じゃ近づくこともできませんわ。 それに肝心のリーネさんも・・・ 一体どうするつもりですの?》 俺《そこで中尉と宮藤軍曹の出番です。 宮藤軍曹には自分の正面に出てシールドを展開、防御に専念してもらいます。 これで俺も近づける、 中尉は宮藤軍曹の負担を軽減するために陽動攻撃を仕掛けてください》 ペリーヌ《なるほど、わかりましたわ。 でもリーネさんは?》 俺《ええ、それなら・・・宮藤軍曹、こっちに来て下さい》 呼ばれた宮藤がリーネを抱えて近づいてきた。 宮藤《はい?》 俺《ビショップ曹長を操縦席の後ろに下ろしてください》 宮藤《ええっ?!》 俺《大丈夫、機を安定させますからそっとお願いします》 宮藤《は、はい!》 リーネを脇の下から支える宮藤が少しずつ降下して、そろりとリーネを機体の上に乗せた。 丁度馬に跨る様に機体に座った。 宮藤「大丈夫、リーネちゃん?」 リーネ「う、うん、平気だよ芳佳ちゃん」 俺《これで二人とも接近できます》 ペリーヌ《また無茶なことを・・・ でも、確かにこれなら二人とも同時に宮藤さんが守れますわね。 いいですわ、やりましょう。 宮藤さん、リーネさん、よろしくて?》 宮藤・リーネ《はい!》 俺《それじゃぁお願いします中尉、曹長、軍曹》 ヴォォォォォ! 先ずペリーヌが先陣を切ってネウロイの懐に飛び込んだ。 やや非力ながらも優れた操舵性を誇るVG.39bisを華麗に操り、ネウロイの注意を引きつける。 続いて宮藤が前進する。 13mm機関銃を背に回し、両手でシールドを張って防御の体制を取る ペリーヌ《今ですわ、俺少尉、リーネさん!》 俺《了解!》 リーネ《はい!》 スロットルを握った左手を徐々に奥に押し込む。 俺《大丈夫ですか、曹長?》 リーネ《平気ですよ、俺さん》 太さと曲面がちょうどいいのか、うまく機体に跨がれているようだ。 だが、この状態では急激な回避運動は取れない。 つまりたった一発のビームが命取りになる。 俺(大丈夫・・・宮藤を信じるんだ・・・) 自分に言い聞かせて、ネウロイとの距離を詰めていく。 その間にもペリーヌが果敢に敵に銃撃を加える。 ペリーヌ「あなたの相手はこちらでしてよ!」 バババ、バババババ! 銃撃が確実に命中するが、効果は薄い。 それでもネウロイは気になるのか数条の光線をペリーヌに向けて放つ。 だがペリーヌはロールを多用した滑らかな機動でそれを避ける。 一方宮藤も両の手でしっかりをシールドを張り、ビームを受け止める。 元来の魔力の高さからかなり大きなシールドだが、それでも油断は出来ない。 俺は少しずつ機を進めて宮藤の後ろやや上に付けた。 俺《ビショップ曹長、準備は?》 リーネ《いつでもいけます!》 ボーイズ対装甲ライフルを四式戦の厚さ70mmの防弾ガラス製キャノピーに預け、リーネが返答した。 俺《宮藤軍曹、合図をしたら避けてください!》 宮藤《はい!》 宮藤のシールドを通してネウロイの隙を窺う。 赤い光線が透き通る薄浅葱の魔道陣に屈折させられる様は、まじまじとウィッチの力を実感させる光景だ。 機銃トリガーに掛けた指が小刻みに揺れ動く。 リーネの持つボーイズの銃身が頭上に見える。 ことさら激しい攻撃の後、一瞬ピタリとビームが途絶えた。 俺《今だ!》 合図を聞き取った宮藤が体を下げた。 十分開いたスペースに狙いを付け、人差し指と親指を握りこんで機銃を発射する。 ドドドドドドドドドドドドドドドドドド! さっきと同じように20mm機関砲弾は確実にネウロイの装甲を削り取っていく。 広範囲に弾がバラけてコア自体を射ぬくことは困難だが。 十分な連射の後、白い破片の中から一瞬禍々しい赤が覗いた。 俺《曹長!コアだ!》 リーネ《はい!》 バウッ! リーネが引き金を引いたことにより、撃針が前進し薬室内の13.9×99mm弾を叩いた。 撃発された装薬は薬莢内部で急激なガスの膨張を引き起こし、その力が60gの弾頭を910mmある銃身内部へと進める。 ガス圧に後押しされた銃弾は銃身内部のライフリングに沿って回転することにより飛翔時の安定性を確保。 最終的に徹甲弾頭は747m/sという初速を獲得し、銃身を離れコアへ向けて一直線に突き進んだ。 狙い違わず見事コアに命中した銃弾は、その赤い18面体に軌跡の空洞を残し突き抜けた先の装甲に突き刺さって止まった。 徹甲弾により大きく質量を失ったコアは、最早その形を保つことは出来ず四散した。 コアを失ったネウロイはあっという間に白い破片へとその姿を変えた。 俺とウィッチ達はついにネウロイの撃破に成功した。 リーネ《やった!やったよ芳佳ちゃん!》 宮藤《リーネちゃん、スゴイよ!》 ペリーヌ《終わりましたわ・・・》 無事に役目を終えた宮藤がリーネを抱え上げて、互いに抱きしめあう。 ペリーヌも安堵したように銃を降ろした。 俺《戦果、超大型ネウロイ一機撃墜。こちらに損害はほぼありません。 任務完了、これより帰投します》 坂本《よくやったな、俺!》 俺《中尉、自分は一足先に帰投します》 ペリーヌ《ええ、わかりましたわ。 ・・・それと、ありがとう》 俺《いえ、お礼を言うのは自分の方です。 今日は何か大事なことに気がついた気がします》 ペリーヌ《あら、何かしら?》 俺《ハハ、さてなんでしょうね?》 手を振りしばしの別れを告げるペリーヌに俺も疾風の翼を振って答えた。 その日は基地までの空がいやに青く感じた。 全く、こんなに気持ちがいい勝利は初めてだ。 ◇ ◇ ◇ ~501基地、夜~ 坂本《坂本です、この度はお世話になりました》 アンナ《いやぁ、ぜーんぜん大変じゃなかったよ。 誰かさんと違って、ベッドで泣いてたりしなかったしねぇ、エッヘッヘッヘッヘ》 坂本(クソババア・・・) 《私は泣いてませんよ!アハハハハ!》 アンナ《ま、とにかくアレだね。 なかなか見込みがあるよ、あの子たちは》 坂本《フッ、私もそう思います》 アンナ《それから、もう一つ。あれはあんたんとこのパイロットかい?》 坂本《ええ、まぁ。もしかしてなにかやらかしましたか?》 アンナ《いいや。ただ昔の知り合いにそっくりな飛び方でね。 あいつはこの先化けるよ、断言してもいい》 坂本《はぁ・・・》 ―――第三・五話に続く
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デコイ 3 俺「ストライクウィッチーズ?」 728-948 作者 ID bjAIAmJs0 総レス数 XXX このページでのレス数 XX 165 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 12 34 37.66 ID G16D5eEm0 前スレ 948から ――――――別の日 ウウゥゥゥゥーー 芳佳「この警報は・・・」 リーネ「ネウロイ!」 ―――― ミーナ「みなさん、ネウロイが出現しました!大型機一機に、小型機が多数」 坂本「全機、出撃する!」 『了解!』 166 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 12 37 10.89 ID G16D5eEm0 ―――――― ブウゥゥゥン キュイイィィィィィィン・・・ ミーナ「ネウロイ発見!」 ペリーヌ「コアは!?」 ゲルト「・・・奴の、上部だ。露出している」 リーネ「え?」 シャーリー「なんかあやしいな・・・」 ルッキ「そういえば中佐、小型が多数って言ってたけど、どこ?」 ミーナ「・・・サーニャさん、反応は?」 エイラ「サーニャ、どうだ?」 サーニャ「・・・!大型機の周囲に反応あり!」 芳佳「え?!」 167 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 12 39 45.31 ID G16D5eEm0 ゲルト「どういうことだ?」 エーリカ「ますます怪しいなぁ~」 俺「・・・」 ミーナ「・・・リーネさん、大型ネウロイのコアを狙撃してください」 リーネ「了解です!」カチャッ ズギュゥゥゥン キュイイィィィィィン・・・ バラッ ビュシィィィン リーネ「あれ、弾かれた!?」 芳佳「なに!?あの黒い壁!」 ミーナ「!」 169 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 12 43 47.81 ID G16D5eEm0 ペリーヌ「周囲の装甲が・・・」 坂本「剥がれた!?」 ゲルト「周囲に小型のネウロイを纏っていたのか!」 エーリカ「リーネの弾が弾かれるって、結構な堅さじゃん・・・」 シャーリー「しかも、あの壁が移動するのか」 ルッキ「うー、やな感じ・・・」 サーニャ「・・・正方形のネウロイが、それぞれのコアを隠すように9体セットになって守っているようです。 小型機の数は、9×20で180体」 エイラ「でも、攻撃してこないゾ・・・」 俺「確かに。・・・守るだけってわけではありませんよね?」 エイラ「そうだったらありがたいけどナー」 170 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 12 48 39.31 ID G16D5eEm0 キュイィィィィン・・・ ギュイィィィィィン! 坂本「・・・!みんな、気をつけろ!大型ネウロイが攻撃態勢に入った!」 ミーナ「宮藤さん!少佐を守りなさい!」 芳佳「りょうk・・・!?」 キュイイィィィィン・・・ エーリカ「宮藤を取り囲んだ!?」 リーネ「芳佳ちゃん!?えいっ!」 ズキュウゥゥゥゥン ビュシィィィン バラッ ゲルト「弾けたか!脱出しろ、宮藤!」 芳佳「くっ!また囲みに来てる!?」ガガガガガガガガガ 坂本「来るぞ!宮藤、避けろぉ!」 171 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 12 52 21.15 ID G16D5eEm0 キュイイィィィィィン・・・ ビュイイィィィィィン! 芳佳「きゃぁっ!」 サーニャ「芳佳ちゃん!」 俺「これは・・・」 エイラ「強烈なビームだナ・・・」 シャーリー「もしあれがまともに当たったら・・・」 ルッキ「うじゅ~、考えたくもない~」 俺「壁で移動を阻みつつ、ビームで攻撃ですか・・・」 ペリーヌ「厄介ですわね」 172 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 12 57 15.42 ID G16D5eEm0 リーネ「でも、コアは見えているんですよね?だったら、ネウロイの上空へ移動してから一斉掃射すれば・・・」 ミーナ「その作戦が最良かしらね・・・」 坂本「攻撃能力を持っているネウロイは、一機のみだからな」 シャーリー「こいつさえやっちまえば、なんてことはないわけか!」 ミーナ「総員!ネウロイの壁を避けつつ、上空へ移動します!」 『了解』 ――――――――――――― ビュイィィィィン ガガガガガガガガ ズキュウゥゥゥゥン ガガガガガガガガガガ ビシュゥゥン ズキュゥゥゥンズキュゥゥゥウン ビシッ キュイイィィィィィン・・・ ビュイイィィィィィン!! 芳佳「きゃあ!」バシュウゥゥゥゥゥン エーリカ「宮藤!」 173 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 13 01 49.57 ID G16D5eEm0 ゲルト「平気か!?」 芳佳「は、はい・・・」 ミーナ「攻撃のペースが早くなってきている・・・」 坂本「射出口からこちらが近い分、狙いを付けやすくなったといったところか!」 リーネ「うう・・・」 ミーナ「リーネさん、あなたのせいではありません。・・・私もこうすべきと思ったわ」 シャーリー「そう対処されるだろうってネウロイに読まれた上でこの構造なんだろうな」 ルッキ「うじゅ~・・・それにしても、堅すぎぃ~」 サーニャ「ルッキーニちゃんのシールドでも、ハルトマン中尉の固有魔法でもコアまで届かないなんて・・・」 エイラ「烈風斬まで、ことごとく壁に邪魔されちまうナ・・・」 174 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 13 06 42.57 ID G16D5eEm0 俺「・・・ミーナ中佐!」 ミーナ「俺さん、どうしたの!?」 俺「自分の能力で、ネウロイのコアまで届かせます!」 坂本「可能なのか?」 俺「はい。魔力を強く込めて打ち出した分身は操作できるので壁を避けつつ攻撃が可能です。 ただ、魔力の消費が激しいのと、ネウロイにダメージを与えるくらいの魔力を練るのには数秒の時間がかかるのと、 発動している間は視点を移すのでシールドも移動もできません。ですが、これなら確実に届きます!」 エーリカ「へぇ~、そんなことまでできるんだ」 ゲルト「デメリットがはっきりしているな」 シャーリー「でも、有効な策がこれくらいしか残ってないな」 ミーナ「了解しました!では、宮藤さんは俺さんを守り、 リーネさんとトゥルーデとエイラさんは俺さんの周りの壁を除去、私とサーニャさんは分身の移動を指示! 他の隊員は、分身の援護をします!」 『了解!』 254 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 19 12 45.82 ID G16D5eEm0 174から ―――――― 俺「・・・」フオオォォォォン キュイィィィィン・・・ ビュイイィィィィン 芳佳「・・・ふんっ!」バシュゥゥゥゥン 俺「・・・ミーナ中佐!準備、完了です!」 ミーナ「了解しました!発射しなさい!」 俺「・・・行け!!」フオン! キュイィィィィィン・・・ ズキュゥゥゥゥン リーネ「絶対に、二人には近づけさせません!」 ゲルト「宮藤よ、前は頼んだぞ!」ガガガガガガガ 芳佳「はい!」 エイラ「安心しろヨ、お前ら。私がいれば、絶対に邪魔なんてさせないからナ」 俺「・・・」 255 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 19 19 40.46 ID G16D5eEm0 サーニャ「俺さん、左前方から壁が2セット近づいています」 ミーナ「上へ回避を!・・・次は左右から近づいています!」 バシュゥゥゥゥゥン ルッキ「邪魔するなー!」 シャーリー「ナイスだ!ルッキーニ!」ガガガガガガガガ ルッキ「あてっ」ベシッ シャーリー(顔面から壁にぶつかった・・・) 256 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 19 28 01.83 ID G16D5eEm0 サーニャ「次、3セットが前方に連なっています」 俺「・・・」 エーリカ「任せて!シュトゥルム!!」ズギャァァァァン エーリカ「・・・くっ!かったいねぇ!貫けないよ!」 キュイィィィィィン・・・ エーリカ「よしよし、こっちにおいで~!」 サーニャ「残りの壁は後方から迫っています」 ペリーヌ「行かせませんわ!トネール!!」バヂバヂバヂィッ 257 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 19 33 26.48 ID G16D5eEm0 ルッキ「いけー!俺ー!」 エーリカ「もう少しだよ~!」 キュイィィィィィン・・・ ギュイィィィィン! 坂本「・・・!まずい、大型ネウロイが攻撃態勢に入ったぞ!」 シャーリー「俺!いっけぇぇぇぇぇ!!」 俺「・・・届け!」 ドシュゥンッ ・・・ 258 デコイウィッチ[人いねえなぁ] 投稿日:2010/10/10(日) 19 41 06.92 ID G16D5eEm0 バキィィィィィィィィン サーニャ「・・・大型ネウロイの反応、消滅しました」 エイラ「おお!」 ペリーヌ「やりましたわ!」 シャーリー「ぃよっし!」 ルッキ「ぃやったー!!」 俺「・・・ふぅ」 坂本「俺、よくやったな」 芳佳「俺さん・・・!」 259 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19 43 58.53 ID R/c0lOss0 いるよ、安心しろ 260 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 19 45 04.97 ID KH16bwyK0 しえん 小説が書けるお前らがうらやましい 261 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 19 47 27.83 ID G16D5eEm0 ゲルト「よし、あとはこいつらを片付けるだけか」 エーリカ「こっちのほうが骨が折れそうな気がするねぇ~・・・」 リーネ「でも、このままにはしておけませんよね」 キュイィィィィィン・・・ ミーナ「?・・・みんな、気を抜かないで!壁役のネウロイの様子がおかしいわ!」 バラッ キュイィィィィィィン・・・ ギョロッ ミーナ「壁の状態から分解した全機が、コアを俺さんに向けています・・・」 俺「・・・非常に、嫌な予感がします」 262 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/10(日) 19 48 13.20 ID tGWZThqi0 260 まず自分の妄想をそのまま書き下ろしてみようぜ 264 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 19 51 21.23 ID G16D5eEm0 エイラ「・・・!?マズイ!」ガガガッ サーニャ「エイラ!?」 ガガガッ ビキッ ドゴオオォォォォォン! シャーリー「うおっ!?」 ルッキ「シャーリー!」 ゲルト「これは・・・」 エーリカ「自爆体勢に入ったの!?」 坂本「なんだと!」 ミーナ「宮藤さん!シールドはそのままに!」 芳佳「はいっ!!」 ミーナ「総員、固まって!なんとしても、ネウロイを俺さんに近づけてはいけません!」 『了解!』 265 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 19 56 28.60 ID G16D5eEm0 ―――――― ガガッ ドォォォン ガガガッ ドゴンドゴォォォォォン ガガガッ ドゴォォォォォン 俺「ぐっ」 芳佳「俺さん!?」 俺「平気ですよ、宮藤軍曹・・・!?」 ドゴォォォン 芳佳「きゃぁっ!」バシュゥゥゥゥゥン ゲルト「しまった、また打ち漏らしたか!?」 エーリカ「くっそ~、なんでこんなに機敏なの!?」ガガガガガガガガ ドゴォンドゴォン シャーリー「壁役としてわざと当たることができるんだから、その逆も得意ってことなんだろ!」ガガガガ ドゴォン ルッキ「うじゅ~、気分わる~い」 266 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 20 02 02.42 ID G16D5eEm0 サーニャ「残り数、14」 ペリーヌ「随分削りましたけれど・・・」 エイラ「弾も魔力も限界に近づいてるゾ・・・」 ミーナ「くっ・・・」 芳佳「うぅ・・・」(きつい・・・) 俺「・・・」(目標は、あくまでも自分のみ・・・) 芳佳「俺・・・さん?」 俺「宮藤軍曹、離れて!」バッ 芳佳「え、ええっ!?」 リーネ「俺さん!?」 坂本「待て、私たちから離れるな!」 ミーナ「俺さん、何をする気!?」 267 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 20 07 22.65 ID G16D5eEm0 ブゥゥゥゥゥゥン 俺「来い!ネウロイ共!」フオンフオンフオンフオンフオン ルッキ「あっ・・・!」 ゲルト「俺が6人・・・?!」 エーリカ「自爆対象を誤認させる気!?」 キュイィィィィン ドゴンドゴン サーニャ「残り敵数、9!」 ドゴンッ シャーリー「まだ無事か!?」 268 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 20 15 31.04 ID G16D5eEm0 ドゴンッドゴンッ ミーナ「残り、2体!」 ペリーヌ「あれで、5人分に当たりましたわ!」 坂本「まだ無事か!」 リーネ「俺さん!新しく、分身を作ってください!」 俺(あと2体・・・なら!)フオン 芳佳「俺さん!?」 ルッキ「真後ろに出した!」 キュイィィィィン ドゴォンッドゴォンッ ビシュゥゥンッ ゲルト「・・・シールド?」 エーリカ「おお!」 シャーリー「なるほどねぇ」 270 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 20 21 30.35 ID G16D5eEm0 俺「・・・はぁ、はぁ」 ブウゥゥゥン 芳佳「俺さあぁぁぁん!!」ガシッ 俺「うおあっ」 芳佳「触れる・・・ホンモノだ・・・。良かったぁ・・・」 ミーナ「はぁ、全く・・・」(扶桑のウィッチって、無茶なことをする人ばっかりなのねぇ・・・) ―――――――ロマーニャ基地・俺の自室 俺「zzz・・・」 コンコン 芳佳「俺さ~ん?」 271 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 20 26 29.20 ID G16D5eEm0 俺「zzz・・・」 芳佳「・・・入りますよ~?」 俺「zzz・・・」 ガチャ 芳佳「・・・あっ」(寝てたんだ・・・) 芳佳「・・・」(俺さん・・・みんな、びっくりしてましたよ、あんな大胆なことをするなんて、って。 ミーナ中佐も、「無茶しないように言ってあげて」って、言ってましたよ。 ・・・でも、俺さんは、私のシールドが弱まってるのを感じたから、あんなことをしたんですよね? 俺さんって・・・本当、優しい人・・・ ・・・心配したんですからね。もし俺さんが自爆に巻き込まれたらって思うと・・・ ・・・俺さんに、何かあったらって思うと・・・なんだか、胸が、苦しくなって・・・) 俺「zzz・・・」 芳佳「・・・俺さん、起きてください!」 俺「ん・・・?」パチッ 273 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 20 29 24.98 ID G16D5eEm0 芳佳「夕食の時間です!」 俺「宮藤軍曹・・・了解しました・・・」 芳佳「はやく来てくださいね!」 俺「了解です・・・」ムニャ 芳佳「・・・」(俺さんって・・・突然現れたんですよね。 あの時、私たちの危機を救うために。 ・・・俺さん、消えるときまで突然だったら・・・許しませんからね。 分身みたいに、消えちゃったら・・・嫌ですからね?)バタン 俺「・・・」 いつからだろう、ことあるごとに私が宮藤軍曹のことを目で追うようになったのは。 鬼ごっこのときからだった気がする。あれ以来、彼女が食事当番のときは、私は必ずおかわりをするようになったり、 何か話すたびに、これ以上ないほど嬉しくなったり・・・ ・・・宮藤、さん・・ 274 デコイウィッチ[] 投稿日:2010/10/10(日) 20 30 22.45 ID G16D5eEm0 今日はここまで デコイ 4へ続く
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7・俺「ストライクウィッチーズ?」 128-141,552-574 第4話『モゾモゾするの』 ~501戦隊基地 格納庫~ 「オーライ、オーライ、ストーーップ!」 「クレーンを固定しろ。接続時の放電に注意。」 格納庫の一部に設けられた士翼号の整備スペースでは、 整備班たちが士翼号に新装備をつけるために忙しく作業している。 「しかし、使い物になるのかねぇコレ。」 仕様書を片手に俺が整備兵に問う。 「理論上では可能と判断されています。」 整備兵は端的に返答する。 作業の方は順調のようで士翼号の左腕は従来のものと 違い、 複雑な紋様が入ったものに置き換わっていた。 「いやそれは分かるんだけどな、 怪力線発射システム、コード名は『精霊手(しょうろうしゅ)』ねぇ。 『ネウロイのビームを参考にし、 魔導ダイナモで発生させた魔法力を掘り込まれた魔道式に入力。 すると魔法力が圧縮され、高圧縮された魔法力は魔法で展開された 専用の銃身によって指向性を与えられ発射される。』 研究所で作ってるって聞いてはいたけどまさか完成するとはな・・・・・・」 「海軍のほうで開発されていた『例のシステム』がまもなく戦艦・大和とともに このロマーニャにやってきていますからね。」 「上も焦っているということか?それで事故って怪我したり死ぬのは私なんだけどな。」 俺はうんざりした顔でため息をついた。 扶桑の陸軍と海軍は、規格を共通化したり、装備の貸し借りをするなど そこまで仲が悪いわけではないが、こと開発分野になると意地を張り合うのだ。 そしてそのとばっちりを食うのはいつも前線の一般兵士といった具合だ。 「だれか私に癒しをくれないかなぁ。」 俺の言葉に整備兵がわらって答える。 「なにをいってるんですか、いつもあんな美少女たちに囲まれているくせに、 まあ癒しがほしいんでしたら風呂でも行って来たらどうです?」 「風呂?」 「ええ、施設科連中が頑張ったそうでして、なかなかいい風呂だそうですよ。 ただ、使えるのは夕方からになりますがね。」 「ふ~ん風呂か、扶桑からこっちに来てから入ってなかったな、楽しみだ。 ところでなんで夕方からなんだ?」 整備兵が苦笑して答える。 「資材が少なかったから風呂はひとつしか作れなかったんだそうです。 だから男女共用で、いまの時間はウィッチのみなさんがいるころですよ。」 ~501戦隊基地 脱衣所~ 「ああ~、きもちよかった~」 風呂上りで肌を上気させて芳佳、リーネ、ルッキーニ、エイラ、ペリーヌが浴場からもどってきた。 それぞれがさきほど脱いだ着衣をふたたびまとっていく。 リーネがズボンを履こうとしたそのときだった。 「? !? いやあああぁぁぁ!!!!」 悲鳴をあげてズボンをさげるリーネ。形のよい尻が丸出しになる。 「ど、どうしたの?」 芳佳が驚いて声をかける。リーネは真っ赤になって目に涙を浮かべた。 「ズ、ズボンのなかになにかいるの!」 するとリーネのズボンから小さななにかが飛び出した。 「虫?」 それはキラキラと輝く虫のようなものだった。 「なんておぞましい……!」 ペリーヌが戦慄する。 「ん?ナンだよ。虫くらいデ騒ぐ……イィッ!」 虫がこんどはエイラのズボンに入り込む。 そうやって騒いでいると、遅れてきた美緒が脱衣所の暖簾をくぐってはいってきた。 「久しぶりに風呂に肩までつかると・・・・・・なにをしてるんだお前達?」 美緒の視線のさきでは芳佳に羽交い絞めにされ、ルッキーニにズボンを降ろされた ペリーヌがいた。 「少…佐? !! いやああああぁぁぁぁ!!!!!!!」 悲鳴をあげるペリーヌいままでで一番大きな声だ。 ふたたび虫は飛び出し、脱衣所の電線に細工を施し停電を引き起こすと 何処かへと飛び去っていった。 ~501戦隊基地 格納庫~ 今日の通常業務も片付き、静まり返った格納庫では俺が士翼号の微調整をしていた。 「神経接続はこれでよし。照準装置は反応速度をプラス2に修正してっと」 格納庫にリーネが入ってくる。 何かを探しているのかきょろきょろとあたりを見渡したあと、俺の方に駆け寄ってきた。 「俺さんこれくらいの大きさの虫、見ませんでした?」 「虫?いや見てないけどその虫がどうかしたのか?」 顔がすこし赤くなるリーネ 「へっ?い、いえ、そう!その虫が基地中の電気を停電させてるんです。 みんなで手分けして探してるんですけど。」 俺は腕を顔に当てて唸る。 じつはこの時、虫は俺の左腕にくっついていたのだ。 虫はプロテクターの隙間を探すとなかにもぐりこんだ。 「う~ん。そんなヤツはみてないなぁ・・・分かった、私も探すのに協力・・・グ!?」 「俺さん?」 急に黙り込んだ俺を心配するリーネ。 するといきなり俺がリーネに抱きついてその小さな口にキスをする。 「!? 〇▲÷※×@*!?」 いきなりのことに頭が真っ白になるリーネ。反対に顔は真っ赤だ。 そんなことおかまいなしに俺が話しかける。 「まえまえから思ってたんだけどさぁ、 リーネってかわいいよね、食べちゃいたいくらい。」 「お、おれさん……」 何か口にしようとして言葉にならないリーネ。俺は彼女の髪に顔を埋めて息を吸い込んだ。 「ん、風呂に入ってきたのかい?甘くていいにおいだ、シャンプーの香りかな?」 そういって俺はまたリーネの口を塞ぐ。今度は俺の舌がリーネの口の中に入ってきた。 「ん、んぅ!ん、はぁ、ふぅ、んん!」 もうなにがなんだかわからないリーネ。 そのうち彼女の目はトロンとしてきて肌が上気してピンク色になる。 「ん、んちゅ、くぅん、んちゅ、あはぁ//」 声には喜色が混じりだし、足の力がぬけて俺にもたれかかる。 その姿に俺は満足するとようやく口を離す。 ふたりの舌の間に銀の橋がかかって消えた。 「ふふ、気持ちよかったリーネ?つづきはベットでシテあげる。俺の部屋にいこう?」 何も考えられなくなったリーネは俺の言葉に頷こうとした。 その時、 「リーネちゃ~ん、虫いた~?」 芳佳が格納庫に入ってきた。 リーネは瞬間的に理性を取り戻すと俺を突き飛ばした。その場に座り込むリーネ。 芳佳が心配して尋ねる。 「リーネちゃん?どうしたの?」 「な、なんでもないよ、芳佳ちゃん!」 体が火照って息も荒く、なんでもないようには見えなかったが、 他のものに気をとられた芳佳は気づかなかったようだ。 「お、俺さん!大丈夫ですか!?」 「お~、なんとか生きてるよ~」 崩れた整備機材の山の中から俺の声がした。 俺はリーネに突き飛ばされたあと、壁まで吹き飛び、 工具の山に埋もれたのだった。 「ご、ごめんなさい俺さん!」 「へ?リーネちゃんがやったのこれ?」 俺がようやく山から脱出する。 「いてて、あ~たんこぶできてる。なにがあったんだ?」 「え?俺さん、覚えてないんですか?」 リーネが問いかける。首を傾げる俺。 「は?何かしたのか、私。」 その答えにリーネの目から光が消えた。俯いたその顔からは表情が見えない。 「さっきまでリーネと話してたのは覚えてるんだけど そこから先の記憶が・・・・・・あ、あのリーネさん? そのボーイズライフルはどこから取り出したのかな;;」 愛用のボーイズ対戦車ライフルを俺の顔に突きつけるリーネ。弾丸は装填済のようだ。 「あなたには、ここで果てていただきます。理由はおわかりですね?」 とても冷たい声で死刑宣告をするリーネ。 「え、理由?いやそれよりその銃をおろして!」 パニックになる俺。リーネの指が引き金を絞った。 「俺さんの、ばかあああああぁぁぁぁ!!!」 ダアアアアアァァァァンンン 銃声が基地中に木霊した。 ~501戦隊基地 サロン~ 虫の行方を見失ったみんなは対策を話し合うためサロンに集合した。 「ト、トにかくサーニャがネウロイの気配ヲ感じたんダ。」 頭にたんこぶをこさえたエイラが言う。 「まだはっきりしないけど、基地の上空と、それから建物のなか。」 サーニャが補則する。その顔にはうっすらと朱が入り、とても不機嫌そうだ。 「もしかして、あの虫がネウロイか!?・・・・・・・ところで俺は大丈夫か?」 ゲルトが俺を見て言う。俺はおでこにアザをつくっており、芳佳に治療してもらっている。 「ご、ごめんなさい。私、気が動転してるからって、あんなことするなんて……」 いちおうこの程度で済んでいるのは、俺の体が強化されているのと、 リーネが撃った弾は訓練用のペイント弾だったからだ 「いや、気にしなくていいよ。幸い軽傷だしね。 それにしてもネウロイですか、 私の記憶が飛んでるのもそいつのせいかもしれません。」 「どういうことだ、俺?」 美緒が尋ねる。 「私は士翼号をこの腕のコアと同調させて動かしているんですが、 おそらくネウロイに同じことをされたんでしょう。 私のコアをハッキングしたんです。これは私の中枢神経に繋がっていますからね。」 そういって腕の調子を確かめる俺。 「なるほど、いまは大丈夫なのか?もし操られて敵に回ったりしたら……」 俺は美緒の疑問に答える。 「それは問題ありません。そういうことは想定されていて、 危険行動をとることはできないように精神手術も一緒に行ってありますから。 のっとられるといってもせいぜい俺が無意識に思っていることを暴露したり、 行動させられたりする程度だと聞いています。 ……ねぇリーネ、本当に私がなにをしたのか教えてくれないか?」 リーネは俺の問いに手をばたつかせながらこたえる。 「い、いえ大したことはされてませんから。……それに、いやじゃなかったし……」 「?」 だんだんと声が小さくなって後半のほうが聞こえなかったが、 とりあえず俺は納得することにした。 「まあ、そのことはとりあえず置いておくとしよう。 サーニャ、エイラ、ふたりは協力して基地内のネウロイを探してくれ。」 『了解』 「バルクホルンとハルトマンは上空の迎撃準備 リーネはペリーヌたちと合流しろ。 俺と宮藤は私について来い。」 ~501戦隊基地 屋上~ 「見つけた!」 美緒が魔眼をつかって上空のネウロイを補足する。そこに俺と芳佳が合流する。 「坂本さん!ミーナ隊長が部屋にいません!」 芳佳が報告する。階段を走って登ったため息が上がってる。 「それと基地の電気系統の被害は甚大です。メインブレーカーがやられていました。」 俺は芳佳の背中をさすってやりながら続けた。 「そうか……宮藤、すまんが格納庫のバルクホルンとハルトマンに伝令をたのむ。」 「はぁっ、は、はい!」 美緒から伝言を聞くと芳佳はまたきた道を戻っていった。 「上空のネウロイはどうなってます?」 その姿を見送ったあと俺が尋ねる。 「形自体は、先日フィレンツェに現れた自爆型に似ているが馬鹿みたいに大きい。 あれが基地に体当たりをかけてきたらひとたまりもないな。」 そういって美緒は再度空を見上げる。 件のネウロイは先ほどよりもさらに大きくなっているようだった。 「大質量による体当たりですか。存在そのものが爆弾のようですね。 どうします?いざとなったら士翼号で受け止めますか?」 美緒が答える。 「いや、あの大きさだ。いくらシールドを張った士翼号でも無理だろう。 あれはバルクホルンとハルトマンに任せるしかない。 それよりかはコアを見つけることにしよう。おそらく基地の中のやつが本体だ。」 同意する俺。すると芳佳が帰ってきた。 「バルクホルンさんとハルトマンさん、迎撃に上がりました!」 「よし、行くぞ、ふたりともこっちだ。」 ネウロイの本体を探しに3人は基地の中へと戻っていった。 ~501戦隊基地 脱衣所~ 「ふう、美緒の言ったとおり、疲れが取れた気がするわ~」 風呂を堪能したミーナが浴場から帰ってきた。 たまりにたまった疲れを癒したことで幸せそうである。 「それにしても、基地の電気系統の工事はまだ終わってないのかしら?」 風呂に来る間もそうだったが、脱衣所の照明は停電しておりあたりは薄暗かった。 ミーナが思案しているとどかどかと大勢が走り回る音と声が聞こえた。 「ここに入っテいったゾ!」 「こんどこそ捕まえて退治してやりますわ!」 「ちょっとちょっと、あたしの虫だかんね~!」 かなり騒がしい。注意してやらなくてはと思いながらズボンを履くミーナ。 するとお尻に違和感を感じた。 『そこだ(な、ダナ、だ、ですわ)!!』 美緒たちが脱衣所に踏み込んでくるなりそういった。 「ちょ、ちょっと芳佳ここはまずいって。」 「なにいってるんですか俺さん。早く行かないとおいてっちゃいますよ!」 芳佳に手を引かれながら、俺も脱衣所に足を踏み入れた。 「な、なんなの?」 突然のことにミーナはわけが分からない。 「逃がしませんわ!!」 いうが早いかペリーヌが飛び掛り、ミーナのズボンをずり下げる。 「ビューティフォー……」 「わわ、俺さん!見ちゃダメです!!」 俺はちょうど暖簾をくぐり、見えてきた光景に思わず称賛の声をあげる。 リーネがあわてて俺の視界を手で塞いだ。 「!?!!い、いやぁああああ!!」 絶叫と共にミーナズボンを食い込まんばかりに引き上げ、形のよいお尻が引き締まる。 それと同時に何かをすり潰した感触があった。 「ネウロイの反応、消失?」 サーニャの耳がしまわれる。 「さすがだな、ミーナ。」 「うぇ~~ん、あたしの虫がお尻に潰された~~」 みんなが口々に称賛する。(約一名大泣き) まだ事態を把握できていないミーナは恥ずかしさから、 「もう、いったいなんなのよぉ~~~」 と弱弱しく叫んだ。 数日後、ミーナ・ヴィルケ中佐は200機撃墜を称えられ、勲章を授与された。 「つづく、くすん」 ♪ ひとりじゃ泣きそうな 広い空でも 逃げないよ まっすぐ立ち向かう 仲間と一緒に Over Sky ♪ 次回予告 訓練に戦闘にと日々をすごしていく501 そんなある日、突然芳佳は空を飛べなくなってしまった。 もう自分は飛べないのか、もう誰も守れないのか。 絶望する芳佳の耳にあの歌が聞こえる。 次回 ストライクウィッチーズ2~魔女と鋼鉄の巨人~ 第5話 『マーチを歌おう』 全軍突撃!どこかの誰かの未来のために!!